FUJIのロングセラーモデル「FEATHER CX+」の後継機として登場した、新作グラベルバイクFUJI MILESDOVES(フジ/マイルスダヴス)。
クロモリフレームならではの細身でクラシックな佇まいや、貴重なホリゾンタル基調のフレームデザインを受け継ぎながら、最大700×45Cのタイヤクリアランスやワイドなギア比を採用。現代のグラベルバイクとして、しっかり遊べる仕様へアップデートされています。
街乗りを中心に楽しみたい方はもちろん、休日のツーリングや林道、ちょっとしたグラベルライドまで一台で楽しみたい方にも魅力的なモデルです。
これまで当店でも人気の高かったFEATHER CX+から何が変わったのかを比較しながら、MILESDOVESの特徴や狙いを詳しくご紹介します。
FUJI MILESDOVES(フジ|マイルスダヴス)

【メーカー希望価格】¥124,300(税込)
【カラー(全4色)】Matte Black、Bronze、Dark Navy、Sandy Silver
【サイズ】430(158-165cm)、490(163-170cm)、525(168-175cm)、550(174-181cm)、575(180-187cm)
【フレーム形状】525mm以上はホリゾンタル設計
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FEATHER CX+の後継機として誕生したMILESDOVES

FUJI MILESDOVESは、長年にわたってFUJIのラインナップを支えてきたクロモリバイク「FEATHER CX+」の後継モデルです。
FEATHER CX+は、現在のようにグラベルバイクというジャンルが広く定着する以前からラインナップされてきた一台。もともとはFUJIの代表的なシングルスピードバイク「FEATHER」をベースに、多段変速と太めのタイヤを組み合わせたアーバンシクロクロスとして登場しました。

細身のクロモリフレームやホリゾンタル基調のシルエット、オンロードを軽快に走れるスポーティな設計は、現在でも色あせないFEATHER CX+ならではの魅力です。
その一方で、グラベルバイクが進化した現在の基準で見ると、タイヤクリアランスやギア比、ジオメトリーなどに設計の古さを感じる部分もありました。
FEATHER CX+の美点を残しながら現代化

MILESDOVESでは、FEATHER CX+らしいクロモリフレームの雰囲気やロードバイクに近い軽快さを残しながら、タイヤクリアランスや車体設計を現代のグラベルライドに合わせてアップデートしています。
単に太いタイヤを装着できるようにしただけではなく、街中での扱いやすさと、未舗装路へ踏み出せる走破性をバランスよく備えているのがポイントです。
▼FEATHER CX+について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【2026年モデル】クロモリ×グラベル仕様|FUJI FEATHER CX+が“万能バイク”な理由FEATHER CX+から何が変わった?
MILESDOVESはFEATHER CX+の基本コンセプトを受け継ぎながら、現代のグラベルバイクに求められる性能を取り入れています。
特に大きく変わったのが、タイヤクリアランスとジオメトリーです。
最大700×45Cまでタイヤクリアランスを拡大
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FEATHER CX+では700×35Cタイヤが標準装備され、実用上のタイヤ幅も35C前後がひとつの目安でした。

対してMILESDOVESは、メーカー公称で最大700×45Cまで対応。標準状態でも700×38Cのセミスリックタイヤを装備しており、FEATHER CX+と比較してタイヤのボリュームが大きく向上しています。
タイヤが太くなったことで、舗装路の段差や荒れた路面を走る際の安心感が高まり、砂利道や林道でもグリップとクッション性を確保しやすくなりました。
オンロードを中心に軽快さを重視するなら標準の38C、未舗装路での安定性や乗り心地を高めたい場合は、より太いタイヤへ交換するといったカスタムも楽しめます。
低重心化しながら軽快さも残したジオメトリー

FEATHER CX+からの変更点として、乗り味に大きく影響するのがBBドロップです。
FEATHER CX+の58mmに対して、MILESDOVESでは65mmへ変更。タイヤのボリュームアップに合わせて重心位置を下げ、未舗装路での安定感を高めています。
ただし、一般的な安定志向のグラベルバイクと比較すると、極端に低い設計ではありません。FEATHER CX+が持っていた反応の良さや、ロードバイクに近い軽快な走行感も残したバランスです。
また、チェーンステーは430mmから435mmへわずかに延長。ヘッドチューブも若干長くなり、前傾姿勢だけでなく、スペーサーやステムのセッティングによって比較的リラックスしたポジションも作りやすくなっています。
車体重量は増加。そのぶん走破性と拡張性が向上

車体重量については、FEATHER CX+の公称重量が約11.4kgなのに対し、MILESDOVESは当店実測で13.04kg(525mmサイズ・ペダルなし)でした。
数値上ではMILESDOVESの方が重くなっていますが、FEATHER CX+はメーカー公称値、MILESDOVESは当店での実測値となるため、測定条件が同一ではありません。あくまで参考値としてご覧ください。
MILESDOVESでは、標準タイヤが700×38Cへワイド化され、最大700×45Cのタイヤクリアランスや積載用ボルト台座なども採用されています。軽さを優先したモデルというよりも、未舗装路での安心感や積載性、幅広い使い方に対応できる実用性を重視した設計です。
街中での軽快さを得意としていたFEATHER CX+に対し、MILESDOVESは車体の安定感と耐久面を高め、より遠くへ、より幅広い路面へ走り出せる一台へアップデートされたといえるでしょう。
積載の自由度を高めるボルト台座のアップデート
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MILESDOVESでは、バッグやボトルケージなどの取り付けに活用できるボルト台座も、FEATHER CX+からアップデートされています。
FEATHER CX+ではダウンチューブ上側に2個だったボルト台座が、MILESDOVESでは3個へ増加。さらにダウンチューブ裏側にも新たなボルト台座が追加され、荷物やアクセサリーの取り付け位置を選びやすくなりました。
フレームバッグやボトル、ツールケースなどを走り方に合わせて配置できるため、日常使いはもちろん、ロングツーリングやバイクパッキングでもFEATHER CX+以上の積載能力を発揮します。
FEATHER CX+から引き継がれたセンタースタンド台座

MILESDOVESには、FEATHER CX+で採用されていたセンタースタンド取付台座も引き続き備えられています。
スポーツバイクではスタンドを取り付けられないモデルも少なくありませんが、専用台座が設けられていることで、車体へ無理な負荷をかけにくく、すっきりと取り付けられるのがメリットです。
通勤や買い物など、日常的に駐輪する機会が多い方にとっては実用性の高い仕様。グラベルライドだけでなく、街中でも気兼ねなく使えるMILESDOVESらしいポイントです。
クロモリ×ホリゾンタルを受け継いだフレーム設計

MILESDOVESの大きな魅力が、現代のグラベルバイクとしては数少ない、クロモリフレームとホリゾンタル基調のデザインです。
フレームにはFuji Elios 2 CrMoを採用。細身のチューブで構成されたクラシックなシルエットと、日常的に気兼ねなく扱える丈夫さを兼ね備えています。
525mm以上のサイズではトップチューブが水平になるホリゾンタル設計を採用。太いタイヤやディスクブレーキを備えたモダンなグラベルバイクでありながら、昔ながらのツーリングバイクやクロモリロードを思わせる美しい佇まいに仕上がっています。
ワイドタイヤに対応するユニクラウンフォーク

フロントフォークには、FEATHER CX+から続くストレートブレードのユニクラウンフォークを採用しています。
タイヤクリアランスの拡大に合わせてフォーク幅も広くなり、細身のクロモリフレームに対して、フロントまわりは力強く安定感のある印象になりました。

フォークにはラックやフェンダーに加え、サイドボトルケージなどを取り付けられるマウントを装備。日常使いだけでなく、荷物を積んだツーリングやバイクパッキングにも対応できます。
速さだけに寄せない、現実的なグラベルバイク
MILESDOVESは、レースでの速さや軽さだけを追求したグラベルバイクではありません。
通勤や街乗りで日常的に使いながら、休日には少し遠くまで走ったり、気になった未舗装路へ入ったりする。そんな現実的な使い方の中で、ロードバイク的な軽快さとグラベルバイクの自由度を両立させています。
速く走るためだけではなく、自転車で行ける場所や遊び方を広げてくれるフレーム。それがMILESDOVESの狙いだと感じます。
街乗りからグラベルまで楽しめるパーツ構成

MILESDOVESのメインコンポーネントには、SHIMANO CLARISを中心とした2×8速変速を採用しています。
フロント46-30T、リア11-34TというFEATHER CX+よりも軽いギア比に変更されており、街中のストップ&ゴーから坂道、荷物を積んだツーリングまで対応しやすい構成です。
登り坂にも対応しやすい46-30Tのフロントギア
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FEATHER CX+ではフロント48-36T、リア11-32Tが採用されていましたが、MILESDOVESではフロント46-30T、リア11-34Tへ変更されています。
特にフロント30Tとリア34Tの組み合わせは、急な登り坂や未舗装路、荷物を積載した状態でも軽いギアを選びやすい設定です。
街乗りだけでなく、郊外へのサイクリングや峠道、キャンプツーリングまで視野に入れた、グラベルバイクらしいギア構成になっています。
扱いやすい機械式ディスクブレーキ

ブレーキにはTektro Miraの機械式ディスクブレーキと160mmローターを採用しています。
雨天時や未舗装路でも安定した制動力を得やすく、油圧式と比較して構造がシンプルでメンテナンスしやすい点も、日常使いや長距離ツーリングではメリットです。
標準装備でも使いやすい700×38Cタイヤ

標準タイヤにはChaoyang Gravel GPの700×38Cを採用しています。
センター部分は舗装路で転がりやすく、路面が荒れた場所ではタイヤのボリュームによって安定感を得られるセミスリックタイプ。通勤や街乗りを中心に、ときどき河川敷や未舗装路へ入るような使い方にも適しています。
ハンドルには6°フレアのアルミドロップハンドルを採用。下ハンドルを握った際に腕を自然に開きやすく、荒れた路面でも車体をコントロールしやすい設計です。
FUJI MILESDOVESの主なスペック
- フレーム:Fuji Elios 2 CrMo
- フォーク:Fuji CrMoストレートブレード、ラック・フェンダー・サイドボトルマウント対応
- 変速:SHIMANO CLARIS 2×8速
- クランク:アルミ、46-30T
- カセット:SHIMANO CS-HG50-8、11-34T
- ブレーキ:Tektro Mira 機械式ディスクブレーキ
- ブレーキローター:160mm
- タイヤ:Chaoyang Gravel GP、700×38C
- 対応タイヤ幅:最大700×45C
- ハンドル:アルミドロップハンドル、6°フレア
まとめ|FEATHER CX+の魅力を現代化したグラベルバイク
- FEATHER CX+の後継機として誕生したクロモリグラベルバイク
- 最大700×45Cまで対応するワイドなタイヤクリアランス
- 525mm以上は貴重なホリゾンタルフレームを採用
- 46-30T×11-34Tのギア比で坂道やツーリングにも対応
- 街乗りから林道、グラベル、バイクパッキングまで幅広く楽しめる

FUJI MILESDOVESは、FEATHER CX+が持っていた細身のクロモリフレームや、舗装路を軽快に走れるキャラクターを受け継ぎながら、最大700×45Cのタイヤクリアランスやワイドなギア比、豊富なボルト台座などを加えた後継モデルです。
ただし個人的には、FEATHER CX+をそのまま現代的なグラベルバイクへ置き換えたモデルではなく、少し異なる方向へ進化した一台だと感じています。

FEATHER CX+は、まだグラベルバイクというジャンルが定着していなかった時代から、シクロクロスバイクのような踏み出しの軽さと悪路走破性を備え、街中からちょっとした冒険まで楽しみたいユーザーに支持されてきたモデルでした。

一方のMILESDOVESは、どこかランドナーやスポルティーフを思わせるキャラクターを持っています。荷物を積んでオンロードを軽快に走り、そのまま未舗装路へ入っていける。速さやアグレッシブなダート走行を前面に押し出したグラベルバイクとは、少し異なる立ち位置のモデルです。
グラベルロードは、舗装路と未舗装路を問わず旅を続けられることから、現代版ランドナーのような旅用バイクとしても選ばれています。その中でもMILESDOVESは、レースや激しい走りより、ツーリングやバイクパッキングに寄り添ったグラベルバイクといえるでしょう。

FEATHER CX+が街中から冒険へ走り出す軽快なモデルだったとすれば、MILESDOVESは荷物を積み、より遠くまで旅を続けるためのモデル。普段の通勤や街乗りから、休日のツーリングや未舗装路まで、自分の使い方に合わせて育てていける一台です。
FEATHER CX+のスタイルが好きだった方はもちろん、クラシックなクロモリバイクの佇まいと、現代的なグラベル性能、旅を楽しめる拡張性を求める方にも、ぜひチェックしていただきたいモデルです。









