グラベルロードバイクというカテゴリが確立する以前よりラインナップされ続けているFUJI(フジ)のクロモリバイク「FEATHER CX+(フェザーCX+)」
最近では、FEATHER CX+をアーバングラベルロードとして再注目されているモデル◎
その中、「FEATHER CX+はグラベルバイクなのか??」疑問に感じている声もちらほら・・・その辺どうなのかも含めてご紹介したいと思います!!
2025.FUJI FEATHER CX +(フジ/フェザーCXプラス)

【メーカー希望価格】¥135,300(税込)
【カラー(全4色)】Desert、Silver、Zephyr Blue、Matte Black
【サイズ(適応身長目安)】43(158-165cm)、49(163-170cm)、52(168-175cm)、54(173-180cm)、56(178-185cm)、58(183-190cm)
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FEATHER CX+はグラベルなのか?(誕生から現在について)
FUJIのFEATHER CX+は、十数年前にリリースされ、グラベルバイクというカテゴリが確立する以前からあるモデル。
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FUJIの定番モデルであるスチールシングルバイク「FEATHER(フェザー)」の変速付きモデルとしてリリースされた歴史があります。
シングルバイクを多段化したモデルという事もあって、フレームジオメトリーが「シクロクロス(CX)」に近い事から、当時はアーバンシクロクロスというジャンルで売り出されていました。
その為、「FEATHER CX+ = グラベル」という事に疑問を感じる人がいるという印象です。
では、グラベルバイクとシクロクロスは、どう違うのか??結論としては、明確に線引き出来ないという事になります。
単純にはシクロクロスはレース向けに開発されたモデルで、その他がグラベルバイクという感じですね。「シクロクロスは、ダートコースでペダルを踏み込みしやすい設計」⇔「グラベルは巡行性を高めた設計」が多いです。
ただ、個人的には別ける必要があるのか???という印象もあり・・・
理由としては、シクロクロスレースというのは別名 "ダートクリテリウム" と言われます。

ロードバイクというカテゴリでは "クリテリウムレース向けロードバイク" も "エンデューロ向けロードバイク" も全てロードバイクというカテゴリなのに、グラベルバイクやシクロクロスは明確にというのもねぇ・・・
この様な、時代の流れからグラベルバイクという解釈の仕方に変化が出てきた為、FEATHER CX+もグラベルってジャンルで良いんじゃない?となってきたという感じがします。
FEATHER CX+のフレーム性能について(アーバングラベルにピッタリなクロモリフレーム)

上述した通り、FEATHER CX+のフレーム設計はシクロクロスに近い設計を採用したクロモリバイク。
フレームジオメトリー
フレームサイズ | 430 | 490 | 520 | 540 | 560 | 580 |
HA | 71 | 71 | 71 | 71 | 71 | 71 |
SA | 75 | 75 | 74 | 73 | 73 | 73 |
TT | 520 | 520 | 540 | 550 | 560 | 570 |
HT | 70 | 70 | 70 | 90 | 110 | 130 |
FC | - | - | - | - | - | - |
RC | 430 | 430 | 430 | 430 | 430 | 430 |
BB | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 |
FO | 40 | 40 | 40 | 40 | 40 | 40 |
WB | 1009.5 | 1009.5 | 1020.5 | 1022.3 | 1033.1 | 1043.8 |
SH | 730 | 758 | 772 | 788 | 807 | 827 |
SK | - | - | - | - | - | - |
RH | 386.6 | 386.3 | 397.6 | 392.8 | 397.1 | 401.3 |
適応身長 | 158-165 | 163-170 | 168-175 | 173-180 | 178-185 | 183-190 |
ホイールベースを長く取りつつも、重心位置はグラベルと比較して高めの設計。これにより、漕ぎ出しのスムーズさに寄った設計であると言えます。

また、コラム長は長めに取られていますが、ヘッドチューブ長も短めとなっており、前傾姿勢でスポーティなポジション向け。

※FUJI JARIサンプル画像
ポピュラーなグラベルバイクは、「重心位置を下げ走行安定性を高める」+「アップライトなポジションで長時間の走行に対応する」設計。
逆を言うと、街中のストップ&ゴーではFEATHER CX+の方が相性が良く、超長時間で多くの荷物を積載してのサイクリングでなければ、問題ないと言えます。
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純正時では700×35c幅とグラベルバイクとしては少し細めのタイヤを採用。タイヤクリアランスでは、丁度良い塩梅という印象。
以前にメーカー公式でFEATHER CX+に38cタイヤを装着する実験記事がありましたが、そこには、38cは技術的に装着可能だが、JIS規格上ではNGであると記述されておりました。その為、実質35cが限界幅と言えますね。
とは言え、オンロードをメインにオフロードをちょっと走る程度であれば問題なし。街中の段差や排水溝もスムーズに走り抜けられるので、細めをキープしたい人にとってはデメリットになりにくいとも言えます。
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FEATHER CX+がシクロっぽくない点で言うと、ラックやキャリアに泥除けフェンダー等を取り付けるボルト台座が多く配備されている所。

加え、数年前よりアップデートされたセンタースタンド取付台座。
シクロクロスにはこういった仕様を採用されたモデルは少なく、グラベルバイクに寄せた内容になっていると感じます。
こういった仕様は、日常の使いのユーザーにとっては嬉しい仕様であると言えます。

FEATHER CX+のホイール固定にはクイックリリース式が採用。ただし、フロントエンド部は前向きに設計されています。
これは、大きな負荷がかかるディスクブレーキに対応する為、この規格を採用。これによりブレーキ時でのホイールのズレが生じにくくなります。
アーバン向けのグラベルバイクでは、ありながらもちゃんとユーザーの事を考えているんだなーと感じるポイントですね!
FEATHER CX+のパーツ構成について(シマノパーツを豊富にインストール!)

メインコンポはSHIMANO CLARIS(2×8speed)を採用。
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FEATHER CX+がグラベルバイクとして再注目されている理由としては、コスパの良さ。
予算を抑えつつもスポーツバイクデビューにピッタリなCLARISグレードの採用は嬉しいポイント◎
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ギア比ではフロント48/36T、リア11-32Tを採用。日常使いであれば必要十分なギア比。峠等のヒルクライムにチャレンジできるラインまでカバーされているのは嬉しいポイント◎
何より、クランクにSUGINOを採用してくれているのはFUJIらしいチョイス。クロモリフレームの細い見た目と相性が良いですね◎

ブレーキには、機械式ディスクブレーキを採用。制動力とメンテナンス性のバランスを配慮した仕様。
チェーンステーマウントになっている為、脱輪の心配も軽減され、リアキャリとも干渉しにくいスマート設計◎
スペック表
タイヤサイズ | 700x35 | |
変速数 | 2×8speed | |
ペダル | Alloy cage w/ Boron axle | |
スペック | フレーム | Fuji Elios 2 custom-butted CrMo w/ outer-butted seat tube |
フォーク | Fuji 1 1/8" CrMo w/ disc brake mounts | |
クランクセット | Sugino XD2000D, 48/36T | |
BB | BSA taper | |
Fメカ | Shimano CLARIS, band type 28.6mm | |
Rメカ | Shimano CLARIS, 8-speed | |
シフター | Shimano CLARIS STI | |
スプロケット | Shimano 11-32T 8-speed | |
ブレーキレバー | Shimano CLARIS STI | |
ブレーキ | Tektro Mira mechanical disc, 160mm rotors | |
タイヤ | Kenda 700×35c | |
ホイール | Fuji custom alloy wheel disc hubs 100/135mm disc hubs 8-10speed |
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ハンドル | Fuji alloy drop Compact | |
ステム | Fuji alloy, 25.4mm | |
ヘッドセット | FSA 1 1/8" alloy semi-cartridge | |
サドル | Fuji Retro | |
シートポスト | Fuji micro-adjust alloy, 27.2mm |
FEATHER CX+のまとめ
- シクロクロスとグラベルバイクを融合したアーバン向けグラベルバイク設計
- キャリア、ラックやフェンダー、スタンド等の取り付けが可能
- SHIMANO CLARIS仕様でコスパが良い
- サイズバリエーションが豊富でピッタリなサイズを見つけやすい

FUJIの代表作と言われるシングルバイク「FEATHER」を多段化させたモデル「FEATHER CX+」
グラベルバイクが定着する以前からリリースされたモデルと長く愛され続けていますね。
ロードバイクブームだった時代に自社の人気モデルをロードバイク化するのではなく、オフロードに着眼した決断力とセンスは流石のFUJIと言えます。
日常生活でガンガン乗り倒しながら、オフロードやツーリングにチャレンジできるモデル。

純正のシンプルさを活かして、自分らしくカスタムしていくのもOK!
再注目される理由がギッシリ沢山詰まったモデルです!!