数年前に突如登場したニューカテゴリ「グラベルレディ」として国内販売がスタートした「MARIN LARKSPUR 1(マリン/ラークスパー1)」をアーバンコミューターへとマイナーチェンジさせたモデル「MARIN DONKY 27.5 SE(マリン/ドンキー27.5 SE)」のご紹介!
LARKSPUR 1は、ミキストフレームを採用する事で後部の積載が多くなった等でも乗り降りがしやすい様に配慮されたグラベルバイクとしては珍しいモデル◎
発売当時は国内流通量も少なかった事もあり、当店でも入荷前に予約で完売してしまう人気ぶり。
そのLARKSPUR 1をアーバンライド(街中)用にマイナーチェンジさせた、日本限定モデルが「DONKY 27.5 SE」です。
\DONKY 27.5 SEはYouTubeでも紹介中/
2024.MARIN DONKY27.5 SE(マリン/ドンキー27.5 SE)
【メーカー希望価格】¥96,800(税込)
【カラー(全3色)】MAT BLACK、MAT GREY、MAT BROWN
【サイズ(適応身長目安)】 S(152-163cm)、M(163-173cm)、L(173-180cm)
【車体重量】13.3kg(Mサイズ)
DONKY 27.5 SEのフレーム性能について
DONKY 27.5 SEは、ミキストをベースとしたフレーム形状にダブルバデッド成型が施されたクロモリ素材が採用。
トップチューブが後方にかけかなり下がった形状をしている事で、小柄な方や足を上げるのが苦手な方も乗り降りしやすい仕様。
そしてクロモリ素材は、ポピュラーなアルミフレームと比較して、重量は増すものの、耐久性と振動吸収性に長けた素材。
フレームジオメトリー
フレームサイズ | 390(S) | 450(M) | 500(L) |
HA | 69 | 69 | 69 |
SA | 73.5 | 73.5 | 73.5 |
TT | 568.6(S) | 592.7(M) | 618.2(L) |
HT | 190 | 205 | 225 |
FC | - | - | - |
RC | 440 | 440 | 440 |
BB | 75 | 75 | 75 |
FO | 50 | 50 | 50 |
WB | 1080 | 1105 | 1132.3 |
SH | 550.35 | 562.35 | 576.35 |
SK | 602.8 | 616.8 | 635.4 |
RH | 390 | 410 | 430 |
適応身長 | S : (157~168) | M : (168~178) | L : (178~188) |
フレームジオメトリーでは、Sサイズでも1000mmを超えるロングホイールベースに75mmのBB DROPと超低重心な安定性バツグン設計が採用。
ヘッドチューブ長もかなり長めに取られている事で、走行ポジションもかなりのアップライト仕様。
前述で紹介したグラベルレディのLARKSPURと同じフレームを採用している事もあり、 グラベルバイクとして悪路を走破できるタフさを持ちながらも、アーバンにフォーカスし、リラックスしてライドを楽しめるフレームと言えますね。
また、DONKY 27.5 SEのフレームは、同ブランドの人気モデル「NICASIO SE」の1ランク上のフレーム素材(Series 2 Butted CrMo)が採用されているので、若干価格は上がりますが軽量な仕上がりになっています。
車体重量13.3kg(実測値15.44kg)とクロスバイクとしてはやや重い印象ですが、一般的な軽快車(所謂ママチャリ)が18kg~20kgと考えると、見ため(太いタイヤ+リアキャリア)に反して軽量と感じます!
このエアーボリューミーなタイヤに耐久性に長けたクロモリフレームを採用しながらも、重量を抑え気味に出来ている点は嬉しいポイント◎
おまけ程度にはなっちゃいますが、LARKSPURのなごりで内装ドロッパーシートポスト用のワイヤー通し穴が配備されています。
街中用途として、利用する機会は無いかとおもいますが、グラベルモデルにカスタムするぞーって時には使えますね💦
DONKY 27.5 SEのパーツ構成について
基本スペックは1×8speedのShimano ALUTUSが採用された、クロスバイクとしてポピュラーな1バイ仕様。
勾配のある山中ライドでは、物足りない仕様と言えますが、街中クルージング用途としては必要十分なスペック◎
ブレーキはTEKTRO社の機械式ディスクが採用。ポピュラーなリムブレーキよりも制動力が高く、昨今人気の油圧ディスクブレーキよりも安価でメンテナンスしやすいのが特徴。
昨今では、EQUALの様な油圧ディスクブレーキに匹敵する機械式ディスクブレーキもリリースされているので、侮れないラインですね!
タイヤは27.5×2.35とかなりエアーボリュームな太めタイヤが採用。
トレッドパターンは、MTBタイヤよりもノブを低くしたオンロード向けタイヤが採用されています。
このタイヤ幅と空気量のおかげで、ちょっとした凸凹道も気にならないクルーザーの様なまったりとした乗り心地になっています。
ハンドルは、幅広なプロムナードハンドルが採用。長めなヘッドチューブ長に加え、バックスイープしたハンドル形状でかなりのリラックスポジション◎
※幅約735mmのハンドルなので、気になる方はカットするなど調整をご検討ください。
グラベルバイクの様に悪路を走り抜けたり、ロードバイクの様にオンロードを颯爽と走ったりというよりかは、のんびりと街中クルージングに適した仕様と言えます。
サドルは、のんびりライダーに嬉しい面が広くクッション性の高いサドルが採用。
サイドスタンドが標準装備◎
DONKY 27.5 SEの様な自転車は、センタースタンドを付けたくなるのですが残念ながら取り付けは出来ない仕様なのでご注意を!
そして、リアキャリアも標準装備。キャリアクラス18kgなのでチャイルドシート取り付けには向きませんが、天板部より一段下がったところにステーが配備され、パニアバッグ等の取り付けをした際にもバッグが天板部に乗せた荷物の邪魔にならないように配慮された仕様◎
スペック表
タイヤサイズ | 27.5×2.35 | |
変速数 | 1×8speed | |
ペダル | 付属 | |
スペック | フレーム | Series 2 Butted CrMo, 27.5” Wheels, Mixte Low-Step, Integrated Headset, Disc Brake,Kickstand Mount, Fender and Rack Mounts |
フォーク | CrMo Steel, Curved Blade, Disc Specific, Fender and Rack Eyelets | |
クランクセット | Forged Alloy w/ 42T Steel Narrow/Wide Chainring | |
BB | Sealed Cartridge Bearing, Square Taper 68/122.5mm | |
Fメカ | N/A | |
Rメカ | Shimano RD-M310 Altus 8s | |
シフター | Shimao SL-315 | |
スプロケット | Shimano CS-HG31 Altus 8-Speed, 11-32T | |
ブレーキレバー | Tektro | |
ブレーキ | Front : Tektro MD-M280 Mechanical Disc Rear : Tektro MD-M280 Mechanical Disc |
|
タイヤ | WTB TIRES; GROOVE-E; BLACK; 27.5X2.4, WIRE BEAD, 27TPI; BLACK WALL | |
ホイール | Rim : Marin Aluminum Double Wall, 25mm Disc Specific Hub Rear : Forged Aluminum Alloy, 32H Hub Front : Forged Aluminum Alloy, 32H Spokes Nipples : 14g Stainless Steel |
|
ハンドル | Marin Alloy Swept-Back City Bar, 31.8mm Clamp | |
ステム | Marin Alloy 31.8mm | |
ヘッドセット | FSA No8B.7.8mm | |
サドル | Marin Adventure Plush | |
シートポスト | Marin Alloy 27.2mm |
DONKY 27.5 SEを試乗した感想
"重たそう"と感じやすい佇まいであり、実際に持ち上げた重量感は「重い」と思います。ただ、試乗した感触では「意外と良く走る」とギャップに惑わされるモデル。
当然、ポピュラーなクロスバイクと比較すると加速性や巡行性能は劣ります。単純に軽いクロスバイクとママチャリの間ぐらいで軽やかに走れると思っていただければ。
そして、LARKSPURというグラベルバイクをベースとしているだけあって安定性・コントロール性能は抜群◎
普段荷物が多い方やスピードが出るモデルが怖いと感じている方、前傾姿勢がしんどいと感じられている方・・・等に是非乗っていただきたいモデルと感じますね!
NICASIO CUSTOM SEとの違いについて
2024年モデルには、同ブランドから「NICASIO CUSTOM SE」が登場。
キャラクター的にはかなり類似したモデルが同ブランドからリリースしている事になりますね💦
簡単に違いを言うと・・・
- DONKY 27.5 SEの方が、軽量で上位グレードなフレーム
- DONKY 27.5 SEの方が、ミキストフレームで乗り降りが楽
- DONKY 27.5 SEの方が、更にリラックスした乗車姿勢
- DONKY 27.5 SEの方が、タイヤが更に太い
って感じがします。
NICASIO SEもかなりのんびりとしたクルージングに適したモデルと言えますが、更にクルージング能力をパワーアップさせたのがDONKY 27.5 SEといった印象。
MARIN DONKY 27.5 SEのまとめ
- 独自設計のミキストフレームは乗り降りしやすい高さで、男性だけでなく女性にもお勧め
- ママチャリと同様のハンドルポジションにより安定した体勢での走行が可能に
- 太いタイヤでちょっとした凸凹道ライドもまったり走行が可能
LARKSPUR時代は、グラベルレディとして里山などのアクティビティライドにピッタリで、カスタム次第ではコミューター的要素も入れられるモデルと認識していましたが・・・
DONKY 27.5 SEは、フレームは耐久性に長けているので、積載への拡張性評価が高い。太いタイヤでクッション性、地面へのグリップ力も安心。ハンドル操作性も安定性特化ジオメトリーで問題なし・・・
ザ・グルーザーバイクという印象がピッタリきますね。
ビーチクルーザーやファットバイクは、ビーチや雪道を得意とする自転車。街中にぴったりなクルーザーを探されている方に是非おすすめなモデルです!!