メーカー公式サイトでは「ストリート系」と書かれ、ちょっと"やんちゃ"な印象があるクロモリクロスバイク「MUIRWOODS 29」
でも、実は凄く優しい乗り心地・・・
街中の「凸凹した道」や「段差の乗り上げ」などでハンドルコントロールを失いにくい設計と、クロモリと太めタイヤでクッション力が高い。
「やんちゃな印象」と「優しい乗り味」のギャップが溜まらないモデルです!
2024.MARIN MUIRWOODS 29(マリン/ミュアウッズ 29)
【メーカー希望価格】¥106,700(税込)
【カラー(全1色)】GLOSS BLACK
【サイズ(適応身長目安)】S(157~168cm)、M(168~178cm)、L(178~188cm)
MUIRWOODS 29のフレーム性能について
MUIRWOODS 29のフレーム素材は4130のクロモリが採用。振動吸収性、耐久性に優れ、バテッド成型が施され軽量性にも配慮されたフレーム◎
フレームジオメトリー
フレームサイズ | 420(S) | 460(M) | 500(L) |
HA | 67.5 | 67.5 | 67.5 |
SA | 74 | 74 | 74 |
TT | 566.4(S) | 596.7(M) | 627(L) |
HT | 150 | 170 | 190 |
FC | - | - | - |
RC | 430 | 430 | 430 |
BB | 75 | 75 | 75 |
FO | 45 | 45 | 45 |
WB | 1087.85 | 1120.5 | 1153.16 |
SH | 672 | 703 | 731 |
SK | 580.2 | 598.6 | 617.1 |
RH | 400 | 425 | 450 |
適応身長 | S : (157~168) | M : (168~178) | L : (178~188) |
フレームジオメトリー(設計)はかなり個性的。基本ベースはポピュラーなクロスバイクとなっていますが・・・
ヘッドアングルと言われるヘッドチューブの角度をポピュラーなクロスバイクと比較してかなり寝かせた(ハンドルが手元に近づき、前輪が前に出る)設計が採用。
これにより、段差乗り上げ時のふらつきを抑え安定性の向上が見込めます。逆にデメリットでは、クイックな走行が難しく(カーブが大回り)なってしまいます。
因みにこのヘッドアングルは、MTBなどで良く採用されるぐらい悪路にフォーカスした設計と言えます。
加え、BB位置はクロスバイクとしては低めの設計が採用。BB位置を低くすることで、重心位置が下がり走行安定性向上。
おそらく、前輪が前に出たことで車体全体が前かがみになって、BB位置が下がったといった感じだと思います。
ヘッドアングルを寝かせ、フロントセンター長を長くし、更に重心位置を下げた設計は、ポピュラーなクロスバイクと比較して走行安定性にかなりフォーカスしたフレームと言えます。
●その他フレームスペックについて
- 内装ケーブルのドロッパーシートポスト対応
- 700×60cまで対応した、タイヤクリアランス
- 夜間走行も安心なリフレクティブデカールが採用。
- サイドスタンド取り付け用ボルト穴が配備。※MUIRWOODS 29にはセンタースタンドは取り付けられません。
MUIRWOODS 29のパーツ構成について
基本スペックはmicro shift Advent X(1×10speed)とクロスバイクとしては1ランク上のスペックが採用◎
フロントシングルですが、リアギアは11-51tとワイドレンジ仕様。これだけ大きなギアであれば、大抵の登りは怖くないですね。
ブレーキには、TEKTRO社の油圧ディスクブレーキが採用。昨今では油圧ディスクブレーキ採用クロスバイクも多くなりましたが、悪天候でも制動力を落とさず、弱い力でスピードコントロールが出来るのは嬉しいポイント◎
タイヤはSchwalbe Citizen(700×40c)が採用。耐パンクベルトが内蔵された耐久性に優れたタイヤ◎転がりも中々よく、街中ライドとしては抜群の性能!
因みに、チューブにはアメリカンバルブが採用。フレンチバルブでは無いのでご注意を!
MUIRWOODS 29に試乗した感想
2023年モデルで発売された「MUIRWOODS29 SE」と同じフレーム&フォークにパーツ構成が上位グレードとなった「2024.MUIRWOODS 29」
因みにですが、MUIRWOODS29 SEは日本国内限定モデル。MUIRWOODS 29は本国モデルって感じです!
試乗した感想では、走行中のハンドルコントロールが非常に簡単で優しいという印象が強い。
ハンドル幅がポピュラーなクロスバイクと比較して長めな物が採用されている点やステム長がかなり短い点では、乗り慣れない方は違和感を感じるかもしれませんが、自転車自体がかなり安定性を持っていて、ハンドルコントロールもしやすくなっているので、直ぐに慣れるかと思います。
走行性能では、機敏にスピードを出して走るのは、ちょっと難しい。クロモリのクロスバイクである事もそうですが、安定性とトレードオフされたって感じがします。
加え、日本ではツーリングや長距離のサイクリングは、不向きかもです!どうしてもヘッドアングルが寝てしまっている点やフロントセンター長が長い点は、上半身を使った走行がしにくく・・・その為、登坂ではデメリットに
日本はどうしても、ロングライドをしようと思うと必ずと言っていい程、山にぶつかりますね。リアギアが大きいので、登坂が出来ないというよりかは「登坂+長距離」がしんどいって感じですね💦
登坂の少ない里山・林道は気持ちが良いと思います!
あくまでも、MUIRWOODS 29はアーバンライド向けのクロスバイク!田舎道~都会まで、守備範囲が広いモデルって感じですね!!
後、カスタム幅はかなり広いモデルだと思います!キャリア・ラック・バスケット・泥除けフェンダー、大抵の物は取り付けが可能。
コミューターバイクにも、リジッドMTB風にも、1台である程度カバーできるカスタム余地はアリ!って感じがします!
MARIN MUIRWOODS 29のまとめ
- 安定性とコントロール性能をかなり高められたフレーム設計
- 耐久性と振動吸収性に優れたクロモリ素材を採用
- ポピュラーなクロスバイクの1ランク上のパーツ構成
MUIRWOODS 29は、クロスバイクの中でもちょっと変わったモデルって感じがします!
・・・と言っても、扱いにくいじゃじゃ馬というよりかは、むしろ包容力のある初心者思いなモデル。
本国MARINの公式サイトでは、かなりアグレッシブにMUIRWOODS 29に乗っている動画が公開されていますが(笑)
「バイクコントロールがしやすいMUIRWOODS 29だったら、こんな事も出来るぜ!」って感じなんだろなーって思います。良い子は真似しないでね!