2026年モデルとして登場した KhodaaBloom FARNA SL1 は、“これぞロードバイク”と呼ぶにふさわしいオールラウンダーです。
リムブレーキロードが縮小する時代にあっても、日本ブランドならではの視点で、日本人ライダーにちょうど合う一台を提案してくれました。
旧モデル「FARNA」とは全く異なるキャラクターを持ち、軽快さ・加速性・安定感を絶妙にバランス。初めてロードバイクに挑戦する方にも、もう一度リムブレーキを楽しみたい方にも安心しておすすめできる仕上がりです。
展示会での試乗インプレッションを交えながら、新生FARNA SL1の魅力を詳しくご紹介します。
2026.KhodaaBloom FARNA SL1(コーダーブルーム|ファーナSL1)
【メーカー希望価格】¥154,000(税込)
【カラー(全2色)】ブラック/ブルー、マットガンメタル/カッパーゴールド
【サイズ(適応身長目安)】395mm(145-160cm)、430mm(150-165cm)、465mm(160-175cm)、500mm(170-185cm)
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FARNA SL1|日本ブランドが守り続ける“これぞロードバイク”
昨今どんどん縮小していくリムブレーキロードバイク市場の中で、日本という環境や日本人ライダーにちょうど合うモデルを守り続けてくれているのが、日本ブランドKhodaaBloom。
そのアルミロード「FARNA SL1」は、幅広いシーンに対応できるオールラウンダータイプの一台です。
約10年前にもKhodaaBloomは「FARNA SL」という超軽量モデルを展開していましたが、2026年に再登場した本モデルは、その頃とはまったく異なるキャラクターを備えています。
今回のFARNA SL1は、“これぞロードバイク”と言えるほどシンプルで分かりやすいオールラウンダーに仕上がっています。
ヘッドチューブ長はやや短めに設計されていますが、コラムに余裕を持たせているためアップライトなポジションも確保可能。慣れてきたら前傾寄りのポジションへ調整することもでき、幅広いライダーに対応できる汎用性の高い仕様となっています。
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リア三角の設計は一般的なロードバイクを意識しており、踏み出しの軽さと安定性を両立。さらにチェーンステーには扁平加工を施し、ペダリング時の横方向のしなりを抑えるとともに、シートを通じた振動吸収性の向上にもつなげています。
“誰にでもフィットするロードバイク”という言葉がぴったりのFARNA SL1。軽快さ・安定感・快適性を絶妙にバランスさせた仕上がりは、これからロードを始めたい人にも、久々にリムブレーキを楽しみたい人にも魅力的です。
フレームジオメトリー
フレームサイズ | 395 | 430 | 465 | 500 |
HA | 71 | 71 | 72 | 72 |
SA | 75 | 74.5 | 74.5 | 74 |
TT | 500 | 515 | 530 | 545 |
HT | 100 | 120 | 135 | 150 |
FC | 576.3 | 587.8 | 589.5 | 599.9 |
RC | 410 | 410 | 410 | 410 |
BB | 70 | 70 | 70 | 70 |
FO | 55 | 55 | 50 | 50 |
WB | ||||
SH | ||||
SK | 496.5 | 515.4 | 534.8 | 549.1 |
RH | 367 | 372.1 | 381.7 | 387.5 |
適応身長 | 145-160cm | 150-165cm | 160-175cm | 170-185cm |
FARNA SL1の基本スペック|信頼のShimano構成
基本スペックはShimano Tiagra(2×10speed)を採用。
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エントリーユーザーに優しい操作感ながら、長く乗り続けても不足を感じにくいバランスの取れたコンポーネント。価格を抑えつつもしっかりとした性能を備え、コストパフォーマンスの高さも魅力となっています。
クランクもTiagraに統一してくれている点は嬉しいポイント◎
そして、ブレーキキャリパーは上位互換のShimano 105をチョイス◎しっかりとした制動力から暫くはカスタムの必要がありませんね。
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ホイールはShimano WH-RS100をチョイス。コンポを含めホイールもShimano社製で統一され、メンテナンスリスクが低く長く愛用できる仕様になっています。
スペック表
タイヤサイズ | 700×25c | |
変速数 | 2×10speed | |
ペダル | 無し | |
スペック | フレーム | 6061アルミ スムースウェルド インターナルケーブルルーティング BSA, 130mm クイックリリース |
フォーク | カーボンフォーク アルミテーパーコラム1-1/8 to 1-1/2インチ, 100mm クイックリリース | |
クランクセット | SHIMANO TIAGRA FC-4700 50-34T 172.5mm(500mm)/170mm(4 65mm)/165mm(430,395mm) | |
BB | SHIMANO BB-RS500 | |
Fメカ | SHIMANO TIAGRA FD-4700 | |
Rメカ | SHIMANO TIAGRA RD-4700 | |
シフター | SHIMANO TIAGRA ST-4700 | |
スプロケット | SHIMANO CS-HG500 10s 11-32T | |
ブレーキレバー | SHIMANO TIAGRA ST-4700 | |
ブレーキ | SHIMANO 105 BR-R7000 | |
タイヤ | MAXXIS DETONATOR FOLDABLE 700x25C, 仏式, バルブ長48mm | |
ホイール | SHIMANO WH-RS100, OLD:100mm SHIMANO WH-RS100, OLD:130mm |
|
ハンドル | アルミ φ31.8 420mm(500mm)/400mm(465mm)/380mm(430,39 5mm) | |
ステム | アルミ -7° φ31.8 100mm(500mm)/90mm(465mm)/70mm(430,3 95mm) | |
ヘッドセット | ||
サドル | オリジナルサドル スチールレール | |
シートポスト | アルミ 300mm φ27.2 |
展示会試乗インプレッション|旧モデルから一新されたFARNA SL1の走り
KhodaaBloom 2026年モデル展示会では、待望の新型「FARNA SL1」を実際に試走する機会に恵まれました。(写真はFARNA SL2です)
最初のひと踏みで感じたのは──旧モデルとは全くの別物だということ。軽やかな踏み出しと伸びやかな加速感に「これぞアルミロードバイク」と思わず頷かされる仕上がりです。
従来のFARNA(2025年モデル)は、どちらかといえばロングライド志向のエンデュランス寄りで、反応性よりも安定感を重視した性格でした。ところが今回の新生FARNAは、その枠を大きく飛び越えています。反応の速さや加速の気持ちよさが大幅に向上し、レーシーさすら感じられるフィーリングへと進化していました。
とはいえ、決して尖りすぎたレーサーではありません。ポジションの取り方やカスタム次第でキャラクターは自在に変化。アップライトに組めば気軽なツーリングやロングライドを快適にこなし、前傾に振れば「ピュアロード」としてのスピード感を楽しめます。
この“振れ幅の広さ”こそ、2026年モデルFARNA SL1の最大の魅力。ロードバイクに初めて挑戦する人も、次のステップを考える人も、それぞれのスタイルに合わせて楽しめるポテンシャルを秘めています。 「自分がロードバイクで何を楽しみたいのか、まだはっきり決まっていない」という方にも、自信を持って勧められる一台です。
まとめ|日本ブランドが提案する新しいリムブレーキロードのカタチ
- リムブレーキ市場が縮小する中、日本人に合うロードを守り続けるKhodaaBloom
- 2026年モデルFARNA SL1は旧モデルとは別物のキャラクター
- アップライトから前傾まで幅広いポジションに対応可能な設計
- Shimanoで統一された安心仕様と高いコストパフォーマンス
- 初心者から経験者まで“誰にでもフィットする”オールラウンダー
ディスクブレーキ全盛の時代にあっても、リムブレーキロードには独自の魅力があります。軽快さ、扱いやすさ、そして価格とのバランス。その価値を理解し、日本人ライダーのために形にしてくれるブランドは決して多くありません。
KhodaaBloom FARNA SL1は、ただ「リムブレーキを残した一台」ではなく、新しい時代に向けて生まれ変わったオールラウンダーです。
初心者が最初の一台として安心して選べる一方で、経験者がもう一度“ロードバイクの原点”に立ち返る相棒としても楽しめる──。
縮小していく市場の中であえて挑戦し続けるこの一台は、日本ブランドならではの矜持を感じさせてくれます。 FARNA SL1に跨った瞬間、その意味をきっと体感できるはずです。