2026年の新作オールロード「KhodaaBloom TERASTER SL」は、レース志向ではなく“気軽にロードを楽しむため”の1台。
街中での軽快さ、ロングライドでも安心できる安定性、さらに積載性まで備え、日本の道にフィットする万能モデルとして登場しました。展示会での試乗インプレを交えながら、その魅力を紹介します。
2026.KhodaaBloom TERASTER SL(コーダーブルーム|テラスターSL)
【メーカー希望価格】¥176,000(税込)
【カラー(全2色)】レイクブルー、ダークグレー
【サイズ(適応身長目安)】440mm(150-165cm)、480mm(160-175cm)、520mm(170-185cm)
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ロードの楽しさを広げる新世代オールロード
完全新作として登場したKhodaaBloom「TERASTER SL」。 「ロードバイク=競技」という固定観念から離れ、もっと自由にロードバイクを楽しむことを目的に開発されたオールロードバイクです。
アップライトで気軽に楽しめる設計
TERASTER SLの大きな特徴は、ロードバイクとしては長めに設定されたヘッドチューブ。これによりアップライトなポジションが取りやすく、ドロップハンドルに慣れていない方でも安心してハンドリングを楽しめます。
安定感をもたらすジオメトリー
BB DROPはグラベルロード並みに低く設定され、さらにホイールベースも長め。結果として直進安定性に優れ、ツーリングやロングライドでも安心感のある走行フィールを提供します。
高い拡張性と実用性
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フレームには複数のボルト台座を配置し、キャリアやボトルケージの追加など拡張性も抜群。積載時でも高い走行安定性を発揮する設計は、バイクパッキングやライトツーリングにも最適です。
グラベル寄りながらもロードらしい軽快さ
見た目はグラベルロードに近い雰囲気を持ちながら、タイヤクリアランスは約35cまでが目安。太めのグラベルタイヤを履かせるのは難しい一方で、軽量性に優れ、クッション性・快速性・安定性のバランスを取ったフレーム構造が特徴です。
「グラベルほど重たくなく、ピュアロードよりも気軽に」――まさにロードの楽しさを広げる1台。 2026年の注目モデルとして、これからのライドスタイルに新たな選択肢を提示してくれます。
フレームジオメトリー
フレームサイズ | 440 | 480 | 520 |
HA | 70.8 | 71.3 | 71.3 |
SA | 74.6 | 74.2 | 73.7 |
TT | 520 | 535 | 550 |
HT | 125 | 145 | 160 |
FC | 585.8 | 593.1 | 603.3 |
RC | 420 | 420 | 420 |
BB | 77 | 77 | 77 |
FO | 45 | 45 | 45 |
WB | |||
SH | |||
SK | 548.6 | 569.3 | 583.5 |
RH | 368.9 | 373.9 | 379.4 |
適応身長 | 150-165cm | 160-175cm | 170-185cm |
オールロードに最適化された実用性重視のパーツ選び
基本スペックはShimano CUES(2×9speed)を採用。
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耐久性に優れ、エントリーグラベルでも採用されるコンポとあって、オールロードとも相性が良い◎
クランクもShimano CUESで統一してくれている点は嬉しいポイント◎
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ブレーキはTEKTRO社の機械式ディスクブレーキを採用。リムブレーキと比較して制動力が高く、メンテナンスリスクは低く扱いやすさのあるチョイス。
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ハンドルは、下ハンドルが末広がりなフレアハンドルを採用。ちょっとした悪路での抑え込みが効くグラベルロード向けハンドル。
殆どパーツをShimanoで統一。更にCUESは耐久性や汎用性が高く、オールロードと非常に相性がいいチョイスと言えます◎
スペック表
タイヤサイズ | 700×32c | |
変速数 | 2×9speed | |
ペダル | 無し | |
スペック | フレーム | 6061アルミスムースウェルディング BSA, 142x12mm スルーアクスル, フラットマウントディスク |
フォーク | フルカーボンフォーク テーパードコラム 1-1/8 to 1-1/2インチ, 100x12mmスルーアクスル, フラットマウントディスク | |
クランクセット | SHIMANO CUES FC-U6030 50-34T 170mm(520,480mm)/165mm(440mm) | |
BB | SHIMANO BB-RS501 | |
Fメカ | SHIMANO CUES FD-U6030 | |
Rメカ | SHIMANO CUES RD-U3020 | |
シフター | SHIMANO CUES ST-U3030 | |
スプロケット | SHIMANO CUES CS-LG300 9s 11-36T | |
ブレーキレバー | SHIMANO CUES ST-U3030 | |
ブレーキ | TEKTRO MD-C510 / TEKTRO 160mm, 6Bolt | |
タイヤ | MAXXIS DETONATOR FOLDABLE 700x32C, 仏式, バルブ長48mm | |
ホイール | 28H OLD:100mm, スルーアクスル, 6Bolt, チューブレスレディ対 応 28H OLD:142mm, スルーアクスル, 6Bolt, チューブレスレディ対 応, SHIMANO 11s対応 |
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ハンドル | アルミ φ31.8 フレアタイプ 400-470mm(520,480mm)/380-450mm(440mm) | |
ステム | アルミ -7° φ31.8 100mm(520mm)/90mm(480mm)/70mm(440mm | |
ヘッドセット | ||
サドル | オリジナルサドル スチールレール | |
シートポスト | アルミ 350mm φ27.2 |
展示会試乗レポート|TERASTER SLが描く“日本の街に似合うオールロード”
先日参加した2026.KhodaaBloom展示会で、実際にTERASTER SLを試走する機会がありました。その際に感じたのは、「日本の街中を走るのに非常にマッチしている」という点です。
ロングライドに十分対応できる仕様を備えつつも、ロードバイク特有の軽快さに、やや太めのタイヤがもたらすクッション性、そしてアップライトなポジションが絶妙に組み合わさっていました。その結果、アスファルトの上を滑らかに進む感覚がとても心地よく、快適な走行フィールを楽しめました。
グラベルロードに乗ったことがある方ならイメージしやすいと思いますが、TERASTER SLは「アルミ製のグラベルロードをさらに軽量化したような乗り味」に近い印象でした。
リュックを背負ってヘルメットを被り、颯爽と通勤している姿がすぐに思い浮かびました。街中のアスファルトでは軽快に走れ、公園程度の砂地や河川敷の砂利道であれば問題なくこなしてくれる安心感もあります。
本格的なオフロードといった未舗装路は難しいですが、日本の一般的な道であればどこでも走れる性能を備えています。頑張ればロングライドにも十分対応可能。さらに積載拡張性も高く、キャリアやバッグを活用すればツーリングバイクとして楽しむのもありです。
レースに挑戦しないのであれば、これ1台であらゆるシーンに対応できる――まさに“オールロード”と呼ぶにふさわしいモデルです。
まとめ|街もロングも楽しめる“万能オールロード”
- 長めのヘッドチューブでアップライト&扱いやすいポジション
- 低めBB&長めホイールベースで安定した走行フィール
- 多数のボルト台座で拡張性◎ ツーリングや積載にも対応
- 35c程度までのタイヤクリアランスで軽快さと快適性を両立
- レースに縛られず日常からロングまで楽しめるオールロード
ただのロードバイクでもなく、重厚なグラベルバイクでもない。
TERASTER SLはその中間に立ちながら、日本の街を軽快に駆け抜け、公園の砂地や河川敷の砂利道もさらりとこなしてくれる存在です。
朝はリュックを背負って通勤路を颯爽と走り抜け、休日にはバッグを積んで少し長めのツーリングへ――。そんな日常と冒険を自然につなげてくれる1台。
「ロードの楽しさをもっと気軽に」というコンセプト通り、レースに縛られず自分のペースで走る時間を広げてくれる、新世代のオールロードモデルだと感じました。