2025年モデルで大幅に価格変更がされた、RIDLEYのアルミグラベルロード「Kanzo A(カンゾーA)」。何せ、2024年モデルで定価¥253,000(税込)だったのが、2025年モデルで¥149,600(税込)と目を疑う程のプライスダウン。
初めてグラベルロードを買おうと悩まれている方は、絶対にチェックしておいた方がいいモデルです!!
※本製品はメーカーの意向によりネット販売が禁止されております。ご購入のご検討は最寄りのRIDLEY取り扱い店にご相談ください。
2025.RIDLEY Kanzo A(リドレー/カンゾーA)
【メーカー希望価格】¥149,600(税込)
【カラー(全3色)】Matt Battleship Grey、Belgian Blue、Copper Metallic
【サイズ(適応身長目安)】XXS (155-165cm)、XS (160-170cm)、S (170-180cm)、M (175-185cm)、L (180-190cm)
※ バルブキャップ・バルブナット等は付属しません。
Kanzo Aのフレーム性能について
Kanzo Aのフレームは、トリプルバテッド成型が施された6061-T6アルミが採用。軽量性と剛性のバランスが取れた優秀なフレーム◎
フレームジオメトリー
フレームサイズ | XXS | XS | S | M | L |
HA | 70 | 70.5 | 70.5 | 71 | 71 |
SA | 75 | 74 | 74 | 73 | 72.5 |
TT | 515 | 525 | 540 | 565 | 585 |
HT | 100 | 113 | 133 | 158 | 188 |
FC | - | - | - | - | - |
RC | 430 | 430 | 430 | 430 | 430 |
BB | 74 | 74 | 72 | 72 | 70 |
FO | 50 | 50 | 50 | 50 | 50 |
WB | 1016 | 1019 | 1029 | 1034 | 1056 |
SH | 754 | 776 | 801 | 829 | 860 |
SK | 528 | 542 | 559 | 584 | 611 |
RH | 374 | 377 | 380 | 386 | 392 |
適応身長 | 155-165cm | 160-170cm | 170-180cm | 175-185cm | 180-190cm |
ジオメトリーでは、オン/オフのバランスが非常に良く舗装路の走行を犠牲にしない扱いやすいフレーム設計が採用◎
グラベルロードというカテゴリは「積載をして"ガれた"路面を走行する」を配慮した設計になりますが、そこに執着し過ぎると舗装路の登坂でのパフォーマンスが鈍くなりやすいデメリットがあります。Kanzo Aはグラベルロードとしての性能と舗装路での快速性のバランスが取れたモデルと感じます!
ただし、サイズ選びはちょっと注意が必要!公式サイトに沿って適応身長を記載しておりますが、ちょっと適応身長に対して自転車サイズが大きめな印象があります。(筆者178cmでSサイズが丁度いい感じでした。)ご購入をご検討される場合は適正サイズのご確認をお願い致します。
トップチューブでは、扁平させ湾曲したテーパー形状が採用。ヘッドチューブ周辺の剛性を保ちつつ振動吸収性の向上が見込まれる仕様◎
タイヤクリアランスもかなり余力があり、メーカー公式では最大42mm(700c)/55mm(650b)とされています。
グラベルロードらしく、アイレットはフレーム各所に配備。バイクパッキングスタイルは勿論ながら、ラックやキャリア取り付けも可能◎
内装式ケーブルルーティングが採用され、トラブルに配慮された仕様
内装式ドロッパーシートポストが非対応な点はちょっと残念。
フロントフォークは、フルカーボンフォークが採用されて、軽量性/振動吸収性に優れた仕様。3ボルト仕様のアイレットが採用されているのは嬉しいポイント◎
多様な走行スタイルに合わせられる汎用性の高いフレーム◎特にアップダウンの多い日本の土壌と相性が良さそうなモデルになっています!
因みにですが、実測完成車重量は10.7kg(Sサイズ)でした!同クラス帯の他ブランドモデルと比較して軽量モデルと言えますね!
Kanzo Aのパーツ構成について
基本スペックはShimano GRX(2×10speed)が採用。
ブレーキもしっかりとShimano GRXが採用
スプロケットでは11-36Tとグラベルロードとしては小ぶりな仕様。フロントWに合わせたギア比と言えます。
昨今では、メカニカルトラブルのリスクを下げる為フロントシングルのグラベルロードが多くなってきています。
ただ、日本でグラベルを走ろうと思うとまぁまぁな坂を上っていかないといけない場面も多く、貧脚な私としてはフロントWという選択は有りなんじゃないか?と感じる今日この頃・・・💦
ホイールはShimano WH-RS171(クリンチャー)が採用。クランクやブレーキ、ホイールといったポイントはグレードを下げられがちな所もしっかりと押さえてくれているのは嬉しいポイント◎
タイヤはVittoria Terreno Dry(700×38c)
サドルにはSelle Italia Model Xが採用。
パーツ構成はかなりまとまった仕様。純正仕様でこれだけ安定したパーツ構成は嬉しいポイント◎
購入して直ぐにココだけは換装した方が良いってポイントも無く。自分のライドスタイルに合わせ少しずつカスタムしていけます!
スペック表
タイヤサイズ | 700c | |
変速数 | 2×10speed | |
ペダル | 無し | |
スペック | フレーム | トリプルバテッド 6061-T6 アルミニウム |
フォーク | フルカーボン | |
クランクセット | SHIMANO FC-RX600 170mm 46x30T | |
BB | SHIMANO SM-BBR60 BSA | |
Fメカ | SHIMANO FD-RX400 | |
Rメカ | SHIMANO RD-RX400 | |
シフター | SHIMANO ST-RX400 | |
スプロケット | SHIMANO CS-HG50 11-36T | |
ブレーキレバー | SHIMANO ST-RX400 | |
ブレーキ | ブレーキ:SHIMANO BR-RX400 ローター:SHIMANO SM-RT54 F:160mm / R:160mm |
|
タイヤ | Vittoria Terreno Dry 700x38c | |
ホイール | SHIMANO WH-RS171 | |
ハンドル | Forza Stratos Gravel 400mm | |
ステム | Forza Stratos (XXS:80mm / XS:90mm / S,M100mm / L:110mm) | |
ヘッドセット | 1-1/8(45x45°) / 1-1/2(36x45°) ACB | |
サドル | Selle Italia Model X | |
シートポスト | Forza Stratos |
Kanzo Aに試走した感想
いい意味でアルミグラベルとして全く癖が無い乗り味!特定のライドスタイルで秀でる様な性能が無い反面で嫌だなと感じるとこも無いといった印象。
このクラスを購入される方は「初めてのグラベルロード」かもしくは「サブバイク」としてだと思います。そう言った方にとって癖のないモデルというは非常にありがたい仕様◎
超軽量といった印象も薄いのですが、安定性に長けている為、積載をした際での走行にも安心感があり、この価格でこの性能を体験できるのはかなりお勧め◎
舗装路もしっかりと走れるので、ちょっと距離のある通勤/通学の日常使いは勿論、休日サイクリングに自転車旅行。そして、アグレッシブなグラベルライドにチャレンジしたくなる安定感!かなり汎用性高く楽しめるモデルだと思います!
2025.RIDLEY Kanzo Aのまとめ
- 舗装路走行を犠牲にしない、汎用性の高いフレーム設計
- アイレット数も豊富で拡張性も抜群
- 文句のない安定したパーツ構成
- 2025年モデルのメーカー定価は、もはや異常
旧モデルの価格は「ちょっと高いなー、でもRIDLEY(+物価高)やしなー」って印象だったのですが、新モデル価格は逆に異常さを感じるプライスダウン。
因みにですが、RIDLEYの入門ロードバイク「Fenix SLA Disc」もKanzo Aと同価格までプライスダウン。
おそらく、入門グレードのグラベルロードとロードバイクはRIDLEYが2025年モデルの最優秀コスパ賞を受賞すると思います。(そんなん無いですが)
これだけ汎用性/拡張性に長けていて、日本の土壌と相性が良い入門グレードがかなりリーズナブル。
ネット販売が禁止なブランドの為、皆が簡単に買えちゃうって事は無いのですが、早い者勝ちになるんだろうなぁーって感じがします!!
ご検討はお早めに―!!