\ESCAPE R3はYouTubeでも紹介中/
2024.GIANT ESCAPE R3(ジャイアント/エスケープR3)
【メーカー希望小売価格】¥66,000(税込)
【サイズ(適応身長)】365(140-160cm)、430(155-170cm)、465(160-175cm)、500(170-185cm)
【カラー(全5色)】ブルー、レッド、ダークグリーン、マットメタリックブラック、ホワイト
ネット上で新型ESCAPE R3が不評な理由
「前作より値上がって、スペックダウンをした」という解釈が不評の原因となっていますね。
安くて良い品が欲しいと思うユーザーにとって、この理由を押し通したい気持ちは良く解ります。
ただ、「前作より値上がって、スペックダウンをした」のは事実ではありますが語弊が含まれていると思います。
まず比較対象となっている"前作"は「ESCAPE R3 LTD」というジャイアントが限定的にセールを行ったモデルである事。セール価格を前のモデルと位置付けたユーザーが「高くなった!」と言っています。ここで疑問となるのが「セール品(特別価格)」より高い通常価格は当然では無いか??という点。
※2023通常価格¥79,200(税込)⇒ 2023セール価格¥59,400(税込)⇒ 2024通常価格¥66,000(税込)
そして、スペックダウンした事は事実ですが、コスパはどうなの?と疑問になって欲しい。スペックダウンした分、価格を下げています。
確かに、2020年以前のESCAPE R3と比較すると物価高騰の煽りがありコストパフォーマンスは下がってしまったと思いますが、他ブランド同価格帯クロスバイクと比較してコストパフォーマンスの悪い商品とは言えません。
ESCAPE R3というクロスバイクが日本のクロスバイクを牽引してきたモデルとしてマイナーチェンジしてしまった事への残念な気持ちは私も同じです。
ただ、クロスバイクを必要としている人にとっての「価格と性能」のバランスを改めて見直し、最適化させたのが2024年のESCAPE R3だと思います!
2024年ESCAPE R3のフレーム設計
大幅なリニューアルとなった2024年ESCAPE R3ですが、特にフレーム成型では2023年モデルと大きく異なってきます。
▲2023 | ▲2024 |
2023年モデルまでのフレーム成型では「振動吸収性」「軽量性」「剛性」が絶妙なバランスで、同価格帯クロスバイクを寄せ付けない性能の高いフレームでしたが・・・
残念ながら2024年Newモデルではポピュラーでシンプルな丸パイプ形状が採用。
フレーム設計(ジオメトリ)では大きな変更点はありません。
フロントフォークはクロモリからHi-ten Steelへ変更。
フレーム成型やフォークの変更から車体重量も0.4kg増(10.7kg⇒11.1kg)となりました。
2024年ESCAPE R3のパーツ変更点
●アッセンブルパーツのカラー変更
▲2023 |
▲2024 |
「ハンドル」「ステム」「シートポスト」「クランク」「ブレーキ」等にはシルバーパーツが採用されていましたが、ブラックパーツへと変更。
最近では黒色を採用しているクロスバイクがポピュラーですね。
個人的にはシルバーを採用しているクロスバイクが少ないので、ちょっと勿体ない印象。好みがあり黒色の方が良いという方も多そうですね!
●タイヤ幅の変更
タイヤの太さは30cから32cへと太くなりました。
●ステムの角度変更
▲2023 |
▲2024 |
凄く分かりにくいのですが、角度が若干上がっています。
ヘッドパーツも規格変更され、ステム角も上がった事で以前よりハンドル位置が高くできる様になっています。
●サドルの変更
2023「GIANT CONNECT COMFORT」⇒ 2024「GIANT SPORT」へ変更されています。
2023年モデルは独自規格”UNICLIP”+クッション性の高いサドルが採用されていましたが、2024年モデルではポピュラーなクロスバイク用サドルとなっています。
●グリップの変更
2023年モデルのグリップでは、エルゴノミック形状のロックオングリップが採用。手のひらへの負担を軽減してくれる形状にグリップがズレにくい仕様でしたが2024年モデルよりポピュラーなグリップへと変更。
●スキュアーナットの廃止
2023年モデルまでは、ホイールの固定には「スキュアーナット」が採用され、ホイールの脱着には工具が必要となっていましたが、2024年モデルからはポピュラーなクイックリリース式が採用。
輪行等でホイール脱着が多い方にとっては良い仕様変更ですが、ホイール脱着を殆どしない方はホイール固定が緩くなっていないかのチェックが必要になりますね。
生産コストの削減によるデチューンでは無い物もありますが、細かく変更されています。
とはいえ、クロスバイク購入を検討されている方が、あまり気に掛けないポイント(デメリットになりにくい物)を探して変更したって感じがしますね。
2024.ESCAPE R3のまとめ
✔必要とされるスペックギリギリまで生産コストを削減
✔ユーザーが購入しやすい価格設定
◎ハイスペックよりもリーズナブルを再現⇒それでもコスパ◎
クロスバイクを牽引してきたモデルだからこそ、ネット上で不評となってしまったESCAPE R3。
比較されるのが「他ブランド同価格帯クロスバイク」ではなく、去年の自分・・・まさしくエースが持つ悩みですよね。
「フレーム性能」「パーツ構成」「価格」によるコストパフォーマンスは、優秀なんですけどね💦
ネット上で不評だから購入を見送る事は、ごく当たり前の事だとは思いますが、是非ESCAPE R3も検討の一つに入れてくださーい!