ATBを日常に引き寄せた一台|MARIN MUIRWOODS 27.5が“構えなくていい理由”【2026年モデル】

ATBを日常に引き寄せた一台|MARIN MUIRWOODS 27.5が“構えなくていい理由”【2026年モデル】

ATB(全地形型バイク)という考え方を、日常の延長で無理なく使える形にまとめた一台。それが、MARIN MUIRWOODS 27.5です。

街乗りをベースにしながら、そのまま砂利道や郊外へ踏み出せる。クロモリフレームのしなやかさ、扱いやすさに振り切ったジオメトリー、日本人の体格にフィットしやすい27.5インチホイール。どれも「尖らせすぎない」ことで、走るフィールドを自然に広げてくれます。

UNIT X や THUNDER のような本格ATBに憧れつつ、 まずは現実的な選択肢から始めたい。

MUIRWOODS 27.5は街とフィールドの距離を、できるだけ近づけたATB。構えずに乗れて、気がつけば行動範囲が広がっている。そんな付き合い方ができるATBです。

 

- 目 次 -

 


【メーカー希望価格】¥123,200(税込)
【カラー(全1色)】Gloss Gold
【サイズ(適応身長目安)】S(157-168cm)、M(168-178cm)、L(178-188cm)



ATBとは|「用途で縛られない」自転車の原点へ

ロード、MTB、クロスバイク。 現代のスポーツバイクは用途ごとに細かく最適化され、「正解」がはっきりしています。

  • 速く走るならロード
  • 荒れた道ならMTB
  • 日常使いならクロスバイク

どれも完成度は高い一方で、「この用途を超える場面では使いにくい」と感じる事があるのも事実です。

そこで改めて注目されているのが、 ATB(All Terrain Bike=全地形型バイク) という考え方です。

ATBは、舗装路か未舗装路かといった線引きをしません。街も、郊外も、砂利道も、ちょっとした山道も。走る場所を限定せず、1台で幅広い地形を受け止める── それが全地形型バイク=ATBの本質です。

 

実際、eirinでATB(全地形型バイク)として人気のモデルを挙げると、 タフさと拡張性を武器にした KONA UNIT X や、 クラシックな佇まいと安定感を備えた BREEZER THUNDER が代表格になります。

どちらもATBの魅力を色濃く体現した名車ですが、価格帯や装備構成を含めて考えると、 「ATBという考え方には惹かれるけれど、いきなりここまでは手が届かない」と感じる方がいるのも正直なところです。

 

そこで、ちょうどいい立ち位置にいるのが MARIN MUIRWOODS 27.5。

ATB(全地形型バイク)の自由さをそのままに、より日常に近く、より現実的な選択肢としてまとめ上げられた一台。

街から外へ、舗装路から未舗装路へ。 MUIRWOODS 27.5は、ATBという世界への“入り口”として最適なモデルです。


ATBらしさを形にする、MUIRWOODS 27.5のフレーム設計

MUIRWOODS 27.5の核にあるのは、「どこを走るかを決めなくても成立する」フレームバランスです。

採用されているのは、クロモリフレーム&クロモリフォーク。数字上の軽さや剛性を追いかけるのではなく、走り出してから分かる“しなやかさ”と安定感を重視した設計になっています。

舗装路では突き上げを角の取れた感触に変え、未舗装路ではタイヤのグリップを邪魔せず、荷物を積んでも挙動が破綻しにくい。

ATB(全地形型バイク)として、使うシーンを限定しないことを前提にした乗り味です。

 

この性格を支えているのが、非常にバランスよくまとめられたジオメトリー。

MUIRWOODS 27.5は、街と郊外、その中間を一番気持ちよく走れる位置に狙いが定められています。

 

ヘッド角は寝かせすぎず、立てすぎない設定。低速域では扱いやすく、高速域ではフロントが過敏にならない。

街中の信号待ちや細かな曲がり角でもハンドル操作は素直で、スピードを上げても安心感が続きます。

 

ホイールベースも過度に長く取られておらず、取り回しの良さを残しながら直進時のふらつきを抑えるバランス。舗装路ではクロスバイクに近い感覚で走れつつ、 砂利道に入ると自然と車体が安定する設計です。

BB位置も極端に低すぎず高すぎないため、ペダルヒットを過剰に気にする必要がなく、 街から未舗装路へそのまま踏み込んでいける安心感があります。

 

こうしたジオメトリー全体の組み立てによって、 MUIRWOODS 27.5は 「街で気持ちよく、その延長で郊外へ出られる」 ATBらしい乗り味を成立させています。

スピードを競うための設計でも、オフロードを攻めるための設計でもない。けれど、一番長い時間を走る“日常と遊びのあいだ”にフィットする。その立ち位置が、このバイクの大きな魅力です。

 

フレームジオメトリー

フレームサイズ S M L
HA 65 65 65
SA 76 76 76
TT 561.6 586.1 615.6
HT 130 150 170
FC
RC 425 425 425
BB 55 55 55
FO 45 45 45
WB 1121.5 1149.9 1183.4
SH 642.7 686.3 726.9
SK 527.7 545.8 563.9
RH 430 450 475
適応身長 157-168cm 168-178cm 178-188cm

 

そして27.5インチホイールの採用も、このフレームと相性抜群。29erほど大きすぎず、26インチほど尖らない。特に、日本人の体格にフィットしやすいサイズ感であることは見逃せません。

漕ぎ出しが重くなりすぎず、ハンドリングも穏やか。 身長や脚力に関わらず、バイクを「振り回されにくい」感覚があります。

漕ぎ出しの軽さと走破性のバランスが良く、舗装路では軽快に、未舗装路では安心感を保ったまま走れる。だからこそ、「今日はちょっと道を外れてみようかな」 と自然に思わせてくれるサイズ感です。

 

 

さらに細かい部分を見ていくと、MUIRWOODS 27.5のフレームは「見えにくいところほど真面目」な設計がされています。

まず特徴的なのが、フロントフォークのエンド形状。 一般的な真下に落とすタイプではなく、 ホイールをやや前方から差し込む形状を採用しています。

これはデザイン上の理由ではなく、 油圧ディスクブレーキの制動力をしっかり受け止めるための配慮。ブレーキング時にかかる力をフォーク全体で受け止めやすく、安心感のある制動フィールにつながっています。

 

また、ボルト台座が非常に豊富なのも特徴です。フェンダーやキャリア、ボトルケージなどに柔軟に対応し、最初はシンプルに、必要になったら少しずつ装備を足していける。

 

さらに、ドロッパーシートポスト用の内装ケーブルルートも完備。街乗りでは出番が少なくても、里山ライドや未舗装路を走るようになると、そのありがたさを実感するポイントです。

 

こうした細部の積み重ねが、「どこを走るかを決めなくても成立する」 MUIRWOODS 27.5のフレームバランスを支えています。

ATBに必要な要素をすべて詰め込みながら、それでいて “構えなくていいATB” として成立している。だからこそこのバイクは、 ATBに興味を持ち始めた人が、最初に選んでも違和感がありません。


ATBとして“使い切れる”スペック構成

MUIRWOODS 27.5のスペックは、派手さよりも 「使い続けられる現実性」 を重視した内容です。

まず駆動系は、フロントシングルのmicroSHIFT Advent X(1×10speed)を採用。変速段数を欲張らず、操作をシンプルにすることで、街乗りから未舗装路まで迷わず使える構成になっています。

 

リアスプロケットには、11-51Tのワイドギア比を採用。フロントは38Tと、ATBとしてはやや大きめの設定です。この組み合わせにより、舗装路では軽すぎて回しきれない感覚が出にくく、一定速度での巡航もしやすい。

一方で、リア51Tの大口径スプロケットがあることで、坂道や未舗装路、荷物を積んだ状態でも「もう一段軽いギアが欲しい」と感じにくい守備範囲の広さを確保しています。

街から郊外へ、そのまま足を伸ばしても破綻しない。フロント38T × リア11-51Tは、MUIRWOODS 27.5のキャラクターをよく理解した、現実的なギア設定です。

 

ブレーキは、油圧ディスクブレーキを標準装備。軽い力で安定した制動力が得られ、天候や路面状況に左右されにくいのが大きなメリットです。

さらに注目したいのが、前後で異なるローター径(フロント180mm/リア160mm)を採用している点。 制動力がより求められるフロント側を強化しつつ、リアはコントロール性を重視。

街乗りから未舗装路、下り坂までを想定した、非常にバランスの良いブレーキ構成です。

 

タイヤは、27.5×2.35インチと、ATBらしいボリューム感。舗装路では過剰に重たくなりすぎず、未舗装路では安心感のある接地感を発揮します。このタイヤ幅があることで、路面状況を過度に気にせず走れるようになり、MUIRWOODS 27.5の「どこでも行ける感覚」をしっかり支えています。

 

スペックをまとめると、

  • フロントシングルによりチェーントラブルが起きにくい
  • 太めタイヤと油圧ディスクの組み合わせで制動時も安定
  • シンプルな構成ゆえ、消耗品交換や将来のカスタムもしやすい

といった、長く付き合うための要素がしっかり揃っています。

派手なスペックではありませんが、「ATBとして何を求めるか」をきちんと理解した組み方。MUIRWOODS 27.5は、フレーム設計と噛み合ったスペック構成だからこそ、日常からフィールドを広げていける一台になっています。

 

スペック表

タイヤサイズ 27.5×2.35
変速数 1×10speed
ペダル 付属
スペック フレーム Steezy Butted CrMo, 27.5” Wheels, Integrated Headset, Disc Brake, Fender and Rack Mounts, 141mm Axle
フォーク Steel, Moto Blade, Disc Specific, Fender and Rack Eyelets, 110mm Axle
クランクセット Forged Alloy Crank, Steel Narrow Wide 38T Chainring
BB Sealed Cartridge Bearings, Square Taper
Fメカ
Rメカ microSHIFT Advent X 10-Speed
シフター microSHIFT Advent X 10-Speed Trail
スプロケット SunRace 10-Speed, 11-51T
ブレーキレバー Tektro M275 Hydraulic
ブレーキ (F)Tektro M275 Hydraulic Disc, 180mm Rotor
(R)Tektro M275 Hydraulic Disc, 160mm Rotor
タイヤ Vee Tire, GPVee, 27.5x2.35", Wire Bead, Puncture Protection, Mixed Terrain Ready
ホイール Forged Aluminum Alloy, Disc, 141mm Spacing, 32H
Forged Aluminum Alloy, Disc, 110mm Spacing, 32H
14g Black Stainless Steel
ハンドル Marin Alloy, 30mm Rise
ステム Marin Alloy, 31.8mm Clamp
ヘッドセット FSA No.8B, Sealed Cartridge Bearings
サドル Marin MTB
シートポスト Marin Alloy, 27.2mm

まとめ|MUIRWOODS 27.5は“構えなくていいATB”

 

  • ATB(全地形型バイク)の自由さを、日常の延長で楽しめるクロモリフレーム設計
  • 街と郊外の中間を気持ちよく走れる、扱いやすさ重視のジオメトリー
  • 日本人の体格にフィットしやすい27.5インチホイール+27.5×2.35タイヤ
  • フロント38T × リア11-51Tのワイドギア比で、舗装路から未舗装路まで対応
  • 油圧ディスク(前後異径ローター)・豊富なボルト台座・ドロッパー内装対応など拡張性も十分

 

MUIRWOODS 27.5は、ATB(全地形型バイク)という考え方を、特別なものにせず、日常の延長に落とし込んだ一台です。

クロモリフレームのしなやかさ、街と郊外の中間を気持ちよく走れるジオメトリー、日本人の体格にフィットしやすい27.5インチホイール。

そこに、フロント38T × リア11-51Tのワイドギア比、油圧ディスクブレーキ(前後異径ローター)、27.5×2.35の太めタイヤといった「実際によく使う場面」を想定したスペックが組み合わさっています。

さらに、豊富なボルト台座やドロッパーシートポスト内装対応など、最初からすべてを使い切らなくても、あとから遊び方を広げていける余白もしっかり残されています。

 

オフロード専用でも、街乗り専用でもない。でも、どちらにも無理なく踏み込める。

MUIRWOODS 27.5は、「ATBに興味はあるけれど、最初の一台としては構えたくない」そんな人にこそ、ちょうどいい選択肢です。

日常から少し外へ。その一歩目を、気負わず踏み出せるATB。それが、MUIRWOODS 27.5です。



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