ロードバイクに似ていてロードバイクと違うカテゴリの「ランドナー」や「スポルティフ(スポルティーフ)」。
ロードバイクは、「速く走る」を目的として進化してきたカテゴリですが、ランドナーは「自分の足でどこまでいけるか」が目的のカテゴリ。その過程では長期間走る事と様々な天候…等々1DAYでは味わえないロケーションに対応させながらも機会トラブルでのリスクを避ける為にシンプルな機構が必要とされるます。
そのランドナーにお手軽さや軽快性を足されたカテゴリがARAYAの「DIA(Diagonale)」の様なスポルティフですね!
昨今では、ランドナー用途としてグラベルバイクを用いられる事が多くなりましたが、トラディショナルな様式美を追求するならやはりグラベルバイクでは難しい所。
とはいえ、ランドナーやスポルティフを手に取りやすい価格で販売されているメーカーは少なく、Diagonaleの様なモデルはかなり希少と言えますね!
ARAYA DIA(Diagonale)(アラヤ/ディアゴナール)
【メーカー希望価格】¥103,400(税込)
【カラー(全2色)】ディープグレー、クイーンズアイボリー
【サイズ(適応身長目安)】450(152-167cm)、500(162-177cm)、550mm(172-187cm)
![]() |
![]() |
Diagonaleのフレーム設計
![]() |
![]() |
Diagonaleのフレームにはダブルバデッド成型が施された4130クロモリパイプを採用。耐久性/振動吸収性に優れたフレーム◎
フレームジオメトリー
フレームサイズ | 450 | 500 | 550 |
HA | 71 | 71.5 | 72 |
SA | 75 | 75 | 74.5 |
TT | 525 | 536 | 541 |
HT | 100 | 100 | 140 |
FC | 600 | 600 | 600 |
RC | 420 | 420 | 420 |
BB | 65 | 65 | 65 |
FO | 50 | 50 | 50 |
WB | 1011 | 1011 | 1011 |
SH | 739 | 763 | 807 |
SK | 449 | 451 | 491 |
RH | 400 | 404 | 395 |
適応身長 | 152~167(450) | 162~177(500) | 172~187(550) |
フレーム設計では、直進安定性に配慮された長いホイールベースに踏み出しの軽快性をプラスした少し高い重心位置が採用。
「○○用に特化した!」といった感じではなく、日常使いから長距離のライドまで汎用性の高いバランスが取れた設計と言えます。
![]() |
![]() |
フルフェンダーは標準装備され、リアキャリア取り付け用台座も配備とスポルティフらしい仕様は健在◎
Diagonaleは、操作性を現代にあわせブレーキシフト一体型レバー(STIレバー)を採用されていますが、Wレバーカスタムも出来る様に台座を残してくれています◎
トラディショナルを追求するユーザーにとって嬉しいポイントですね!
もう一つトラディショナルを追求するユーザーにとって嬉しいポイントは、スレッド式ステムが採用されている所。
細身のクロモリパイプと見た目的に相性が良く、クラシカルでシンプルな印象を演出してくれます◎
クロモリのフロントフォークには、フレームとの一体感を出す為にスリークデザイン(凹凸の少ないデザイン)を採用。シンプルな佇まいを追求するこだわりの仕様◎
伝統的な佇まいを演出しつつも走行性能に配慮されたDiagonaleのフレーム◎日々の生活やアクティビティとしてのツーリングにクラシカルを取り入れられるフレームになっていると思います!
Diagonaleのパーツ構成(スペック)
基本スペックはSHIMANO Claris(2×8speed)を採用。
![]() |
![]() |
スポルティフでありながら、ブレーキシフト一体型レバーを採用と走行性能に寄り添った近代仕様◎
クランクには、46-30Tのコンパクトなギアを採用。長距離走れば必ず山に当たる日本の土壌に配慮した構成◎バッシュガード付きは日常使いと相性が良い仕様と言えます。
また、ARAYAオリジナルコンポ「Touring Classics」シリーズのクランクでDiagonaleのデザインと相性が良い印象です。
因みにTouring Classicsは、ARAYAが理想とするパーツを造るために各パーツメーカーとコラボして出来たシリーズだと思います!
![]() |
![]() |
ハンドルには、マース型のドロップハンドル。サドルは長時間ライドに相性が良いクッション性の高いサドルを採用。
それぞれTouring Classicsシリーズとなっており、Diagonaleと相性が良いデザイン◎
![]() |
![]() |
タイヤは、700×32cとエアボリュームと軽快性のバランスが良いものをチョイス。サイドカラーは一昔前風の所謂"アメクロ"タイヤになっています◎
![]() |
![]() |
そして、ホイールにはシルバーを基調としたアルミホイールを採用。ハブはSHIMANO社製を採用し故障リスクを抑えつつリムにはTouring Classicsシリーズを採用。
タイヤやホイールに至るまでARAYAオリジナルコンポのTouring Classicsシリーズを採用し、デザインにこだわった内容となっています◎
ブレーキは、スポルティフらしくカンチブレーキを採用。
余談ですが…ARAYA公式サイトには"カンティレバーブレーキ"を記されており・・・「そこも、こだわるんや」とほっこりしました。
カンチブレーキは、制動力が昨今のブレーキ規格と比較して落ちてしまう為、長距離のライドにいかれる方は、グレードアップを検討してみてください!デザイン性をキープしつつ機能性を上げるのは少しハードルが上がっちゃいますが・・・
セーフティレバーを彷彿させるサブブレーキレバーを標準装備。サブブレーキレバーと言えば、初心者用という印象を持たれがちですが、長距離/長期間のライダーにとっては重宝するパーツ◎
パーツ構成は、クラシカルな印象を演出するシルバー基調のARAYAオリジナルコンポ「Touring Classics」に耐久性やメンテナンス性、操作性に配慮された近代的なSHIMANOコンポをミックスした、デザイン性と操作性のバランスが取れた内容◎
個人的にはスポルティフにデュアルコントロールレバーは、あり派ですが、皆さんはどうでしょう?
スペック表
タイヤサイズ | 700×32C | |
変速数 | 2×8speed | |
ペダル | 付属 | |
スペック | フレーム | オールクロモリ MIDサイズ D.B. TIG溶接フレーム |
フォーク | クロモリ ユニブレード 50mmオフセット 1”スレッド | |
クランクセット | PROWHEEL Touring Classics RPL-521 46-30T ギヤガード付 × 165mm(450)、170mm(500/550) | |
BB | CH-52 68-116mm シールドベアリングユニットBB | |
Fメカ | SHIMANO CLARIS FD-R2000 Φ28.6 | |
Rメカ | SHIMANO CLARIS RD-R2000 ショートケージ | |
シフター | SHIMANO CLARIS デュアルコントロールレバー 8×2speed | |
スプロケット | SHIMANO CS-HG50-8 11-32T | |
ブレーキレバー | ブレ―キレバー:SHIMANO CLARIS デュアルコントロールレバー セーフレバー:TEKTRO RL570 トップマウントレバー Φ23.8用 |
|
ブレーキ | TEKTRO 992A カンティレバーブレーキ | |
タイヤ | KENDA Touring Classics KWEST 700×32C 32-622 アメクロ F/V | |
ホイール | ハブ:SHIMANO HB-RS300/FH-RS300 100×130 スポーク:14G ステンレス |
|
ハンドル | ZOOM Touring Classics DR-AL-123 マースドロップ380mm(450)、400mm(500/550mm) | |
ステム | ZOOM HL-C80D -17° クイルステム 80mm×Φ22.2 | |
ヘッドセット | CH-907JN マイクロアジャスト カートリッジベアリング | |
サドル | VELO Touring Classics ダブルデンシティ | |
シートポスト | ZOOM SP-C207 Φ27.2×350 |
Diagonaleを試走した感想
やはり、ロードバイクとは違い、"速く走る"というよりかは"長く乗っていられる"と感じさせてくれる乗り味のスポルティフ。
ロードバイクに劣るとはいえ、スポーツバイクらしい軽快性がありながら、クッション性のある乗り味◎
何より、泥除けフェンダーが付いている安心感・・・ロードバイクでは難しい積載へのアプローチも出来る!利便性◎
街中日常使いから気ままに長時間/長距離のサイクリングとして性能はバッチリ。10万円ちょっとで買えるドロップハンドルモデルとして、コスパも優秀◎
日本ブランドのARAYAの伝統的なスポルティフは、コスパ優秀なロードバイクを欲しいというユーザーにとって性能面でも相性が良さそうに感じる今日この頃。
ブレーキの制動力は、後々アップさせていきたい点はご愛敬◎
ARAYA Diagonaleのまとめ
- 耐久性/乗り心地/軽快性のバランスが取れたクロモリフレーム
- シンプルでクラシカルな佇まいに近代的な性能をプラスしたパーツ構成
- 10万円ちょっとで買えるドロップハンドルモデルとしてコスパ優秀
- 伝統的なスポルティフがマスプロとして購入出来るのは希少
軽快により遠くへ旅するツーリングモデルのスポルティフ「Diagonale」。
クラシカルな佇まいに、SHIMANO Clarisがインストールされ扱いやすさがグレードアップされた仕様◎
個人的な意見にはなりますが、ロードバイクやグラベルロードよりも身近に感じるこのモデルは日本人にピッタリくる伝統的なモデルなんだと思います!
定価10万円ちょっとでこのスペックは、お買い得ですね!
是非、ご検討くださーい。