充電不要で、自動的に最適なギアへ変速してくれる――そんな未来のテクノロジーをクロスバイクに搭載したのが、2026年モデルの NESTO AUTOMATE(ネスト|オートメート) です。
SHIMANOの新技術「Q’AUTO(クォート)」によって、ライダーは変速操作から解放され、ただペダルを踏むことに集中できる。
街中を軽快に走るシーンに特化した設計と相まって、スポーツバイクの新しい楽しみ方を提案してくれる1台に仕上がっています。
NESTO AUTOMATE(ネスト|オートメート)
【メーカー希望価格】¥198,000(税込)
【カラー(全1色)】マットグレー/マットブラックグラデーション
【サイズ(適応身長目安)】460mm(155-165cm)、490mm(165-175cm)、520mm(175-185cm)
![]() |
![]() |
充電不要な自動変速 "Q’AUTO" 搭載クロスバイク
まず、目玉となるのが "充電不要の自動変速" のShimano新型コンポQ’AUTOが搭載された完成車であるNESTO AUTOMATE。
SHIMANO Q'AUTOとは|“変速に迷わない未来”を体験
2026年モデル「NESTO AUTOMATE」で初めて体感したのが、SHIMANOの新技術 「Q'AUTO(クォート)」。 バッテリーも充電も不要なのに、自動で最適なギアに変速してくれる革新的なシステムです。
ホイールハブで発電し、6kmほど走るとライダーの走り方を学習。いつものタイミングで自然にギアが切り替わり、気づけばシフターに触れずに快適に走れていました。
正直な感想は「これ、人をダメにするやつだな」と思うほど(笑)。
変速に苦手意識がある人はもちろん、普段気にせず乗っている人でも「こんなに意識しなくていいのか」と驚ける新しい体験です。
Q'AUTOはこんな方におすすめ
- 変速操作が面倒だと感じる方
- 通勤や通学で手軽にスポーツバイクを使いたい方
- 常にベストなギアで走りたい方
- E-BIKEじゃない自転車でも最新技術を感じたい方
センサーが速度や傾斜を読み取り、6,500以上のアルゴリズムで最適なギアを選択。 さらにリアディレイラーのボタンで「ゆっくり・中間・速め」の3モードを切り替えられる柔軟さも魅力です。
なお、NESTO AUTOMATEにはQ’AUTO用のシフトスイッチは標準では付属しません。
スイッチがなくても自動変速機能は問題なく働きますし、学習を重ねれば究極にシンプルなクロスバイクとして完成します。
もしライダー自身の意思で細かく変速タイミングを調整したい場合には、別途シフトスイッチを組み合わせることで、より自分好みのセッティングに進化させることも可能です。
(SHIMANO Q’AUTOは、AI学習機能が搭載されており、シフトスイッチを使用することでライダーに合わせた変速タイミングに変化します。AI学習に必要な時間は最短で20~30分で、学習が終わればシフトスイッチが無い究極にシンプルな自転車が完成します。)
NESTO AUTOMATE|“オートマ”を搭載した次世代クロスバイク
Q’AUTOを初めて搭載した「NESTO AUTOMATE」は、電動アシストではなく、オートマ変速を備えた新しいスタイルのクロスバイクです。
そのキャラクターは、グラベルバイクとシクロクロスを掛け合わせたような雰囲気を持ちながらも、どちらかといえば街中を軽快に走るシーンに特化しています。
走りの特徴としては、重心位置がやや高めに設計されているため、ストップ&ゴーや登り坂での踏み込みがしやすく、さらにホイールベースが長めに取られていることで直進時の安定感も抜群です。ヘッドチューブ長はクロスバイクとして一般的な長さに収められており、ハンドル操作が過度にレーシーにならず、誰にとっても扱いやすい乗り味に仕上がっていました。
一方で、積載の拡張性についてはあえてシンプルにまとめられており、ボルト台座の数は少なめ。
ケーブル類はすべてフル内装となっていて、見た目はすっきりとスタイリッシュ。街中を颯爽と駆け抜ける姿が自然と似合うような雰囲気を持っています。
ロングライドや大量の荷物を運ぶためのバイクというよりも、日常の移動や軽快なサイクリングをスタイリッシュに楽しむための一台。Q’AUTOによる自動変速と相まって、これまでのクロスバイクの枠を超えた、新しいスポーツバイクの選択肢になりそうです。
フレームジオメトリー
フレームサイズ | 460 | 490 | 520 |
HA | 71 | 71 | 71 |
SA | 75 | 74 | 73 |
TT | 520 | 550 | 580 |
HT | 110 | 135 | 150 |
FC | 594 | 615.4 | 635.5 |
RC | 435 | 435 | 435 |
BB | 65 | 65 | 65 |
FO | 50 | 50 | 50 |
WB | |||
SH | |||
SK | 522.9 | 546.5 | 560.7 |
RH | 379.9 | 393.3 | 408.6 |
適応身長 | 155-165 | 165-175 | 175-185 |
その他のスペックについて
![]() |
![]() |
変速はShimano CUES(1×10speed)を採用。
フロントはシングル仕様ながら、リアにはワイドレンジな11-48Tスプロケットを組み合わせています。そのため、最小ギア比は1を下回り、登り坂でも驚くほど軽やかにペダルを回せる安心感があります。
![]() |
![]() |
ブレーキにはShimano製のフラットマウント油圧ディスクを採用。現代的な規格に加え、安定した制動力を備えているので、日常使いからスポーツライドまでしっかり安心感をもたらしてくれます。
![]() |
![]() |
リムはチューブレスレディ対応に、フロントハブもちゃんとShimano社製で統一。
タイヤはセンタースリックの700×35cを採用。街中でのクッション性やグリップ力は申し分なし。
タイヤクリアランスは、35cでギリギリといった印象でした!
スペック表
タイヤサイズ | 700×35c | |
変速数 | 1×10speed | |
ペダル | 付属 | |
スペック | フレーム | 6061Aluminum SmoothWelding :1-1/2 ~ 1-1/2 BB:BSA 12x142mm ThruAxle |
フォーク | CarbonFork 1-1/8 ~ 1-1/2inch CarbonColumn 12x100mm ThruAxle | |
クランクセット | SHIMANO CUES FC-U4000-1 42T 175mm(520mm)/170mm(490mm,460mm) | |
BB | ||
Fメカ | ||
Rメカ | SHIMANO CUES RD-U8050 | |
シフター | ||
スプロケット | SHIMANO CUES CS-LG300-10 11-48T | |
ブレーキレバー | SHIMANO BL-MT201 | |
ブレーキ | SHIMANO BR-UR300 / SHIMANO SM-RT54 160MM CenterLock | |
タイヤ | TERRENO T10 HARDPACK 700x35C RIGID | |
ホイール | 28H TLR 12x100mm SHIMANO CUES FH-U6060 28H TLR 12x142mm |
|
ハンドル | AluminumFlatBar 560mm | |
ステム | Aluminum Angle:-7D 100mm(520mm)/90mm(490mm)/80mm(460mm) | |
ヘッドセット | ||
サドル | P&P COMPONENTS ZELOS | |
シートポスト | Aluminum 27.2x350mm |
まとめ|“変速の未来”をクロスバイクで体感する
- 充電不要の自動変速「SHIMANO Q’AUTO」搭載
- 街中を軽快に走るキャラクターに特化した設計
- 登り坂も安心のワイドレンジギア(1×10speed, 11-48T)
- Shimano製油圧ディスクブレーキで安定した制動力
- フル内装ケーブルによるスタイリッシュな外観
Q’AUTOが自動で選んでくれるギアに任せていると、変速という行為そのものを忘れてしまうほど自然で快適なライドが広がっていました。
車体の性格は、ロングツーリングや荷物を積んで走る冒険型というよりも、むしろ日常の移動や街中での軽快な走りにこそフィットします。スタイリッシュなフル内装ケーブル、クセのないジオメトリ、そしてShimano CUESや油圧ディスクブレーキといった確かなスペックが、スポーツバイクらしい楽しさと実用性をしっかり支えてくれるのも安心ポイント。
「変速に迷わない」という新しい体験は、スポーツバイク初心者にとって心強いのはもちろん、ベテランにとっても意外な快適さを発見させてくれるはずです。NESTO AUTOMATEは、クロスバイクに“未来の変速”を宿した、次の時代を象徴する1台といえるでしょう。