自転車で旅行(ツーリング)に出かけよう
お気に入りの自転車でどこへ出かけますか?
日常の「通勤・通学」やお買い物といった街乗りや、自転車で散歩するポタリングを楽しむのも良いと思います。でもせっかくだから自転車で旅(ツーリング)をしてみませんか?
日帰りだって立派なツーリング。電車の移動をミックスした輪行サイクリングから世界を股に掛けた本格的な長距離自転車旅行まで、ひと言に自転車旅といってもスタイルは様々。
行きたい場所、やりたいことによって自転車の装備を変えてみたり、旅の計画を立てながらあれこれ準備をするのもまた楽しい時間。
パニアバッグやフロントバッグ、大容量のサドルバッグ・・・バイクパッキングに便利でかっこいい旅の道具を詰め込んで、自由気ままな冒険に出発しましょう!
自転車のスピードでしか味わえない空気・音・風景など普段見落とされがちな発見と情緒が待っています!
自転車旅には「こうでないとダメ!」という決まりは一切ありません。
標高1000メートルの峠の頂上にたどり着いた達成感、ご当地グルメを堪能、神社仏閣に寄り道してみたり、河原で昼寝をしてみたり、ましてや目的なんかなくても大丈夫。
旅のみちのりは自由自在、それぞれの冒険に出かける。自転車本来の楽しみ方とも言えるでしょう。それが自転車旅の何よりの魅力です。
ツーリングにおすすめな自転車
「クロスバイク」「ロードバイク」「MTB(マウンテンバイク)」「ミニベロ」など自転車には色々な種類があります。旅に使う自転車はこれでないとダメという決まりはありませんが、その中にはツーリングに適した自転車もあります。
距離や走る道、装備にもよりますが、旅に使う自転車は30mm以上のタイヤ幅が望ましいです。荷物を多く積んでもふらつきにくく、長旅での疲れが軽減されるメリットが得られますね。加え、旅路ではアスファルト舗装ばかりではない点でも魅力的と言えます。
ランドナーやスポルティーフといった伝統的なツーリング自転車に始まり、海外での本格的な長距離ツーリングということならば頑丈なMTB、国内であればツーリング専用モデルは勿論の事、シクロクロスやグラベルロード(アドベンチャーロード)などもおすすめです。
おすすめのパッキングアイテム
ツーリングでは身体に直接負担のかかるバックパックなどの使用はおすすめしません。車体に荷物が積載できるバッグがおすすめ。
キャリアの左右に取り付けるおなじみのパニアバッグに加え、軽量且つキャリア無しでの装備を可能とするバイクパッキングと呼ばれる大容量サドルバッグやフロントバッグ、フレームバッグなどがあります。
●キャリア+バッグスタイル
宿泊が続く長旅では、どうしても多くの荷物を積載する必要があります。そういった場合ではキャリアを取り付け、左右に取り付けられるパニアバッグが便利。
前輪後輪と、それぞれ左右にバッグを取り付ける事ができ、最大4つのバッグで荷物を運ぶことが出来ます。容量は一般的に20L~30L、大きい物で40Lほどになります。
●バイクパッキングスタイル
キャリアそのものが重さとなる前述のスタイルと比べ、軽量に作られたバッグを車体に直接装着するスタイル。走行の軽快さをできるだけ損なわないのが魅力。
大容量サドルバッグ、フロントバッグ、フレームバッグを組み合わせ30Lほどの容量になり、季節や天候が良ければ数日間のツーリングが可能。
キャンプツーリング(バイクキャンピング)に行こう!
従来のサイクリングにアウトドア要素がプラスされた旅、キャンプツーリング(バイクキャンピング)。
キャンプギアを自転車に積んで、大自然の中テント泊や野外クッキングを楽しむ。速さという要素のみに囚われていけません。無理な距離を設定しなくてもいいです。
キャンプの楽しさを含めた欲張りなサイクリングスタイル。これこそちょっと贅沢な自転車旅だと思います。
【必要なアイテム】
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キャンプツーリングには、通常のサイクリングでも必要なメンテナンスキットに加え、テント・調理器具・寝袋・洗面用具・ウエアといった多様なアイテムが必要です。
自転車は車のようにたくさんの荷物が積めるわけではありません。快適な自転車旅をするには荷物を厳選し、軽くすることがポイントになります。
写真は厳選した荷物の一例。車体のふらつきを防ぐため、重いものを下に入れ、バッグの中に隙間ができないように詰め込むのがパッキングのコツです。
林道(グラベル)ツーリングに行こう!
アスファルトで整備された道を走るだけがツーリングではありません。
時には定番のルートを外れて、林道を走りたくなることもあります。
荒々しい山道なら太いタイヤのMTBで走るのが望ましいですが、よくならされた林道や砂利道なら33c~45c程度のタイヤ幅のツーリングバイクでも走行が可能。
細いタイヤのロードバイクではなかなか走る事が出来ない道も入っていけるツーリングバイク。その万能性は、幼いころに未知なる場所を探検した"ドキドキ"と"ワクワク"をもたらしてくれます。
大人をこんな冒険に導いてくれる相棒って他には思いつきません。
スピードだけを重視していたら気づかずに通り過ぎてしまう脇道。
ひとけのない静かな林の中で自分の弱さと向き合ったり、意外なたくましさを発見したり。
そんな時間が人生には必要なはずなのに、荒ただしい日常ではとても貴重な事。非日常の世界って案外近くにあるものです。