進化したエントリーグラベル|2026年モデル MARIN NICASIOを徹底チェック

進化したエントリーグラベル|2026年モデル MARIN NICASIOを徹底チェック

2026年モデルで生まれ変わったMARIN NICASIOは、エントリーグラベルとして“ちょうどいい1台”です。

拡張されたタイヤクリアランスと増設されたボルト台座によって、ツーリングやバイクパッキングにも安心して使える実用性を獲得しました。

クロモリフレームのしなやかさと安定感あるジオメトリー、さらにShimano CLARISによる扱いやすい基本スペック。初めてのドロップハンドルやグラベルバイク体験に最適で、そこから用途に合わせたカスタムを楽しめる余地も十分です。

街乗りからツーリング、そして本格的なグラベルライドまで。 NICASIOは「最初の一台」としてだけでなく、“長く付き合える相棒”として進化を遂げています。

 

- 目 次 -

 


【メーカー希望価格】¥132,000(税込)
【カラー(全2色)】Gloss Black / Silver、Gloss Bone / Grey
【サイズ(適応身長目安)】50(155-163cm)、52(160-168cm)、54(168-175cm)、56(175-183cm)


NICASIO 2026年モデルの主な改良点

2026年モデルでリニューアルされたMARIN「NICASIO」。

従来モデルは、650Bでは太めのロードプラス規格のタイヤを履ける一方で、700Cではグラベルバイクとしてはやや細身のタイヤしか装着できず、実質的には“オールロード寄り”の存在となっていました。

今回の2026年モデルで特に注目したい改良点は2つ。

ひとつは「タイヤクリアランスの拡張」、そしてもうひとつが「ボルト台座の増設」。より自由なタイヤ選択と拡張性の高い積載性能で、NICASIOはさらに“旅に強いバイク”へと進化しています。

 

●タイヤクリアランスの拡張

フロントのクリアランスはしっかり確保されており、かなり太いタイヤまで対応できそうな印象。リアは展示車を目視での確認となりますが、700×40c前後であれば問題なさそうでした。それ以上のサイズが履けるかどうかは、実車が届いたタイミングで検証したいと思います。

 

●ボルト台座の拡張

これまでのNICASIOは、ボルト台座の数がグラベルバイクとしては少し物足りない印象でした。

ところが2026年モデルでは、「トップチューブ」「増設されたフロントフォークのダボ」「リアキャリア用ダボ」と大幅に拡張され、もはや積載面で不足を感じない仕上がりに。グラベルやツーリング用途でも安心して選べる仕様になっています。

 

2026年モデルのNICASIOは、旧モデルでやや物足りなかった部分をしっかりと改善。

タイヤクリアランスの拡張によって選択肢が広がり、ボルト台座の増設で積載面の自由度も飛躍的にアップしました。「グラベルもツーリングも本気で楽しみたい」というライダーにとって、不足のない実用性を備えたモデルへと進化しています。


クロモリ素材と独自ジオメトリーが生む走行フィール

フレーム素材には、クロモリのダブルバテッドチューブを採用。無骨ながらもしなやかさがあり、長時間のライドでも疲れにくい——そんなクロモリらしい乗り味をしっかり感じられる構成です。

 

フレームジオメトリーでは、アメリカングラベルらしい "平地に強いどっしりと安定した" 設計が採用。重心位置は低く直進安定性に配慮された設計と言えます。

 

一方で「もっさり」とした踏み心地にならないよう、ドロップドシートステー規格を導入することで、シャープで軽快な乗り味もしっかり両立させています。

 

ダブルバテッドクロモリのしなやかさに、低重心設計による直進安定性。さらにドロップドシートステーによって、キレのある反応も加わったNICASIOのフレーム。

結果として「旅の安心感」と「走る楽しさ」をどちらも味わえるバランスの取れた設計に仕上がっていると言えます。

 

フレームジオメトリー

フレームサイズ 52 54 56
HA 71.5 71.5 71.5
SA 74 74 74
TT 537 546 560
HT 120 135 150
FC
RC 430 430 430
BB 76 76 76
FO 50 50 50
WB 1014 1024 1039
SH 738 757 775
SK 564 578 592
RH 375 380 390
適応身長 160-168cm 168-175cm 175-183cm


エントリーユーザーに寄り添う実用的なスペック構成

基本スペックはShimano CLARIS(2×8speed)を採用。

扱いやすくトラブルの少ない入門用コンポで、初めてのスポーツバイクとしても安心感のある組み合わせになっています。

 

昨今はフロントシングルが主流となりつつありますが、NICASIOはあえてフロントダブルを採用。急勾配の登りでも安心して走れるワイドなギア比を確保しています。

シングルのシンプルさやトラブルの少なさも魅力ですが、ルートや脚力を問わず幅広く対応できるダブルの仕様は、特に初心者にとって頼もしい選択肢といえるでしょう。

 

ブレーキには、Tektro社製の機械式ディスクブレーキを採用。

オンロード主体のライドであれば十分な性能を発揮しますが、グラベルやアップダウンの激しいコースを積極的に走りたい方にとっては、カスタム余地のあるポイントとも言えるでしょう。

油圧ディスクにする必要まではありませんが、アップグレードすると、より安心感のある制動性能を得られます。

 

タイヤには700×36cのスリックタイヤを装備。この仕様は、旧モデルから続く“オールロード寄り”のキャラクターを感じさせる部分です。

もしグラベルライドをメインに楽しみたいのであれば、ブロックパターンのグラベルタイヤにカスタムすることで、走破性が一気に高まります。

 

NICASIOのスペックは、コストパフォーマンスを意識しつつ「まずはドロップハンドル&グラベル設計を体感してほしい」という意図を感じさせる構成です。

標準仕様のままでも十分に楽しめますが、その後は「グラベルライド」「ツーリング」「サイクリング」など、自分のスタイルに合わせてタイヤやブレーキなどをカスタムしていくことで、より理想の一台へと育てていける余地が残されています。

 

スペック表

タイヤサイズ 700×36c
変速数 2×8speed
ペダル 付属
スペック フレーム Steezy Double Butted CrMo, 700C Wheels, Beyond Road Geometry, Fender and Rack Mounts, Disc Mount
フォーク CrMo, Fender and Rack Eyelets, IS Disc Mount
クランクセット FSA Tempo Compact, 50/34T
BB Sealed Cartridge Bearings, Square Taper
Fメカ Shimano Claris
Rメカ Shimano Claris 8-Speed
シフター Shimano Claris 2x8-Speed
スプロケット SunRace 8-Speed, 11-32T
ブレーキレバー Shimano w/ Integrated Shifters
ブレーキ Tektro MDC400, Road Mechanical, 160mm Rotor
タイヤ WTB, Exposure, 700Cx36, Wire Bead
ホイール Marin Aluminum Double Wall, 19mm Inner, Disc Specific
Forged Aluminum Alloy, Disc, 32H
14g Black Stainless Steel
ハンドル Marin Butted Alloy, Compact 16º Flared Drop
ステム Marin 3D Forged Alloy
ヘッドセット FSA ORBIT CE No.8B, Sealed Cartridge Bearings
サドル Marin Beyond Road Concept
シートポスト Marin Alloy, 27.2mm

まとめ|2026年モデルで進化したエントリーグラベル「NICASIO」

 

  • 2026年モデルでは「タイヤクリアランス拡張」「ボルト台座増設」で実用性が大幅に向上
  • ダブルバテッドクロモリフレームが生むしなやかで快適な乗り心地
  • 低重心&ドロップドシートステー設計で安定感と軽快さを両立
  • Shimano CLARIS採用のエントリースペックで初心者にも扱いやすい
  • 用途に応じたカスタムで「グラベル」「ツーリング」「サイクリング」へ自由に発展可能

 

新しくなった2026年モデルのNICASIOは、ただのエントリーバイクではありません。

クロモリフレームのしなやかさに、直進安定性と軽快さを両立したジオメトリー。タイヤクリアランスやボルト台座の拡張によって、これまで以上に“旅の相棒”として頼れる存在へと進化しました。

標準仕様のままでも街や舗装路を軽快に走れますが、タイヤを太くしたり、ラックやバッグを積んだり……。自分の遊び方に合わせて少しずつカスタムしていけば、ツーリングもグラベルライドも存分に楽しめる一台へと育っていきます。

NICASIOは「最初の一歩」を踏み出すためのバイクであると同時に、ライダーの成長やスタイルの変化に応えてくれる“長く付き合える相棒”。走りながら、自分らしいサイクリングの形を見つけていけるはずです。



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