肩の力を抜いて、気持ちよく街を流したい人にちょうどいい一台。それが、MARIN MUIRWOODS 26です。
90年代MTBの空気感をそのままに、現代のストリートへと落とし込んだ復刻モデル。
速さやスペックではなく、「雰囲気」と「乗っていて気持ちいいか」を大切にした設計が、このバイクの魅力です。
またがった瞬間に感じる安心感や、クロモリ×太めタイヤによるシルキーな乗り味。ガチすぎない絶妙なバランスで、普段の服装のまま自然に付き合える存在に仕上がっています。
この記事では、そんなMUIRWOODS 26の魅力を、フレーム設計・スペック・実際の乗り味まで含めて、リアルにお伝えしていきます。
MARIN MUIRWOODS 26 –40TH ANNIVERSARY–(マリン|ミュアウッズ26|40周年記念モデル)

【メーカー希望価格】¥90,200(税込)
【カラー(全4色)】Mat Black、Mat Woods、Mat Turq / Pink、Mat Green / Yellow
【サイズ(適応身長目安)】15/S(155〜165cm)、17/M(165〜175cm)、19/L(175〜185cm)
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“懐かしさ”を今の楽しさに変えた一台
90年代MTBの空気感をそのままに復刻

1990年代、MTBが一気に広がった時代に存在感を放っていた「MUIRWOODS 26」。 その名車が、MARIN創立40周年を記念して現代仕様で蘇りました。
27.5 / 29とは別物のコンセプト
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MUIRWOODSシリーズには27.5・29インチモデルもラインナップされていますが、 今回の40周年記念モデルである26インチは、それらとは明確に異なるコンセプトで設計されています。
▼2026.MARIN MUIRWOOD 27.5 詳細記事はこちら
27.5 / 29がATBやフラットグラベル的な走りを意識したモデルであるのに対し、 26インチは明確にストリート志向。 OLD MTBルックな佇まいをベースにしつつ、よりカジュアルに街へ落とし込まれた一台です。
見た目だけじゃない“ちゃんと使える復刻”

OLD MTBルックな佇まいと、当時を思わせるシルバーパーツで構成。それでいて、全体の印象は重すぎず、現代のストリートに馴染むカジュアルなルックスに仕上げられています。
日常での扱いやすさはしっかり現代基準にアップデートされており、 街中での使い勝手を意識した仕様により、気軽に乗り出せて、気負わず楽しめる一台。
単なる懐古ではなく、“今の暮らしに彩りを添える復刻”に仕上がっています。
OLD MTBフレーム設計と基本構造について
本来、この手のモデルはフレーム性能を細かく語るよりも、どう楽しむかが先に来るバイクですが、気になる方に向けて基本的な構造について触れておきます。
クロモリフレーム採用

フレームにはクロモリを採用。 耐久性に優れ、路面からの振動をしなやかにいなしてくれる特性を持っています。 街中の段差や荒れた舗装路でも、不快な突き上げを抑えてくれる構造です。
クラシックMTBベースのジオメトリー

ジオメトリーは昔ながらのMTB設計をベースにされています。
BBドロップが高く、ホイールベースも長めに設定されており、漕ぎ出しや登坂時の安定性、直進時の安定感に優れたバランス。
アップライトな乗車姿勢を作るコックピット

ヘッドチューブは比較的短めですが、ローライズのBMXハンドルを採用することで上体は起きた姿勢に。
一般的なシティーサイクル(軽快車)に近い、リラックスしたポジションで乗ることが可能◎。
ベンドフォークによる前方の快適性

フロントフォークにもクロモリを採用し、大きくベンドした形状を採用。これにより前輪から伝わる突き上げを軽減し、フロント周りの快適性に大きく寄与。
拡張性について
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ボルト台座はやや少なめの設計で、リアキャリアの取り付けには工夫が必要な場合があります。一方でフォークブレードには台座が用意されており、フロントラックやバスケットの取り付けは比較的容易になっています。
カラー展開について
カラーは全4色展開。(Mat Black、Mat Woods、Mat Turq / Pink、Mat Green / Yellow)
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Mat Turq / Pink、Mat Green / YellowはオールドMTBを彷彿とさせるグラデーションカラー。

Mat Blackはシンプルで合わせやすい定番カラー。

Mat Woodsは個性的な木目調仕上げとなっています。

上述でもお伝えした通り、設計や性能で語るモデルではなく、OLD MTBルックを気軽に日常へ取り入れるための一台。
フレーム設計自体はしっかりしており、ベースとしての完成度は十分。 ただ、しっかり走りに行くというより、普段の服装のまま乗れて、街の中に自然と馴染むような存在です。
自転車としての楽しさと、スタイルとしての楽しさを、ちょうどいい距離感で味わえる。 そんな一台に仕上がっています。
スペック|シンプルだけど、あえて“作り込みすぎない”バランス
扱いやすさ重視の1×8speed構成

基本スペックはシンプルな1×8speedを採用。 変速操作が直感的で扱いやすく、日常使いにおいてストレスの少ない構成です。 メンテナンス面でもシンプルに保ちやすく、気軽に乗り続けられる安心感があります。
街中でしっかり止まれる機械式ディスクブレーキ

ブレーキにはTektroの機械式ディスクブレーキを採用。 街中でのストップ&ゴーや日常使用においては十分な制動力を発揮します。 一方で、グラベルライドやトレイルといった負荷の高いシーンでは、やや物足りなさを感じる場面も・・・
リラックスして乗れるアップライトポジション

ハンドルにはローライズのBMXハンドルを採用。 自然と上体が起きるアップライトなポジションとなり、周囲の視認性も高く、街中でも安心して走れる設計です。
あえての26インチ×50cタイヤ
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29インチや27.5インチが主流の中で、あえて26×50cのブロックタイヤを採用。 OLD MTBらしいルックスのサイズ感です。
パーツ構成のリアルな評価と、その意味
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クランクには樹脂製のバッシュガード付きシルバークランクを採用。 実用面では問題ありませんが、全体の雰囲気に対してやや軽さを感じる部分でもあります。

また、ステムやハブ、シートクランプにはポリッシュパーツが採用されている一方で、 ハンドル・クランク・リムは質感の異なるシルバー仕上げとなっており、 全体の統一感という点では少し惜しさが残る構成です。
一方で、このシルバー×ポリッシュのミックスによって、いわゆる“ガチ感”は程よく抑えられており、全体としてどこか柔らかい印象に仕上がっているのも事実。
街中でカジュアルに乗ることを前提に考えると、このくらいの抜け感がある方が、むしろ選びやすいと感じる方も多いはずです。
ポリッシュパーツで統一されたバイクは確かに雰囲気は抜群ですが、その分どうしても“拘りが強く出る”もの。 ライトな層にとっては、少し構えてしまう存在になることもあります。
そう考えると、この仕様は結果的に「ちょうどいい抜け感」を狙ったバランスとも捉えられます。
試走インプレッション|“速さ”ではなく、“気持ちよさ”で乗る一台
乗った瞬間にわかる、安心感のあるフィーリング

またがった瞬間に感じるのは、いわゆるスポーツバイクらしさではなく、どこかシティサイクルのような安心感。 アップライトなポジションと素直なハンドリングで、構えずに乗り出せる空気感があります。
漕ぎ出しも違和感はなく、「思っていたより普通に気持ちよく走るな」というのが正直な第一印象でした。
スピードではなく、リラックスして流す乗り味

巡行性能に関しては、やはりスピードを求めるバイクではありません。 26×50cのボリュームあるタイヤの影響もあり、軽快にスピードを維持するのはやや苦手な印象です。
ただその分、エアボリュームのあるタイヤとクロモリフレームが組み合わさることで、 路面からの突き上げをやわらかくいなす、シルキーで心地よい乗り味に仕上がっています。
小回りが効く、扱いやすい操作性
ローライズのBMXハンドルと26インチ径の組み合わせにより、ハンドル操作は非常に素直で扱いやすく、 街中での取り回しや細かなライン取りも快適。
このあたりは“速く走る”ためではなく、“気持ちよく扱う”ための設計であることがよく伝わってきます。
正直に言うと…完成度より“余白”のある一台

コンセプトとしてはライト層向けのカジュアルなOLD MTB。 そのため純正状態でも気軽に乗れる一台ではありますが、 正直なところ、パーツ構成にはまだ伸びしろを感じる部分もあります。
ポリッシュパーツで統一したり、あえてブラックパーツでコントラストをつけたり、 フロントラックを組み合わせるなど、少し手を入れるだけで一気に完成度が引き上がりそうなポテンシャルは十分。
いわゆる完成度の高さでいえば、FUJI ALTERRやtern GRITのようなモデルの方がまとまりは感じやすいかもしれません。
ただ、このバイクは“完成されすぎていない”からこそ、ちょうどいい余白が残されているとも言えます。
その余白をどう楽しむか。 そこに、このバイクの面白さがあると感じました。
まとめ|“ちょうどいい抜け感”を楽しむカジュアルOLD MTB
- 90年代MTBの空気感を、今の街乗りにちょうどよく落とし込んだ一台
- クロモリ×太めタイヤによる、シルキーでリラックスした乗り味
- 速さではなく“気持ちよく流す”ことに価値を置いた設計
- パーツ構成にはやや粗さもあるが、その分カジュアルに付き合えるバランス
- カスタム次第で大きく化ける余白を残したポテンシャル

このバイクは、いわゆる“完成された一台”ではありません。
だからこそ、気負わず乗れて、気軽に使えて、自分のスタイルや暮らしに合わせて少しずつ馴染ませていける。
速さやスペックではなく、雰囲気や空気感で選ぶ。そんな自転車の楽しみ方を、改めて思い出させてくれる一台です。

「なんとなく良いな」と感じたその感覚は、きっと間違っていません。
肩の力を抜いて、自分のペースで付き合っていきたい。そんな方にこそ、ちょうどいい存在だと思います。














